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スメタナ:連作交響詩「わが祖国」

また、だらだらとクラシック音楽オタク話を書こうかな…。

まだ聴いていない演奏会です。来月、スメタナの連作交響詩「わが祖国」の招待券をいただけることになっているのです。ある聴いたことのないアマチュアオーケストラです。指揮者の先生が、もう四半世紀以上前ですが、学生時代にお世話になった先生で、招待券をくださることになったのです。「指揮者の招待券」という経験がはじめてだと思います。楽しんで来たいと思っています。

じつは、スメタナの「わが祖国」に、そこまでの思い入れがあるわけではありません。とくに好きな曲というほどでもありません。しかし、せっかく生で聴く機会があるわけですから、楽しみたいと思います。

「わが祖国」全曲を生で聴くのははじめての経験になります。その同じ指揮者の先生の指揮する「モルダウ」を聴いたことはあるのですが(私が在籍したオケでの演奏会。これも四半世紀くらい前のことです)。

「わが祖国」との最初の出会いは大学1年のときです。「ブラニーク」が駒場祭の候補曲となったのです。30年くらい前の話で、インターネットもYouTubeもありません。私は自分の持っているカセットテープから、部室用に「ブラニーク」のカセットテープをダビングしました。それは、ラジオから取られたもので、ある大指揮者がある外国の大都市のオケを指揮した実況録音でした。

私の当時いた学生オケの打楽器のトレーナーの先生は、当時、そのオケの打楽器奏者でした。その先生は演奏しているかもしれない。打楽器の友人づてに聞いた話では、その先生は、その演奏にトライアングルで参加しているとのことでした。

のちにその先生の著書を読んでみると、その大指揮者は、そのオケで「わが祖国」を取り上げ、練習は厳しかったとのことでしたが、本番は涙で譜面がにじむほど感激的だったと書いてありました。いま、その演奏は、CDになって、聴くことができます。(私のころは、なぜか私が持っていた、ラジオから取ったカセットテープしかない時代でした。)

のちに、「わが祖国」のCDを購入しました。私が買ったのは、ダヴァロス指揮フィルハーモニア管弦楽団というものでした。やたらピッコロが主張している録音でした。それはなかなか痛快でした。いまでも持っています。

私があまり「わが祖国」に感銘を受けない、と正直に大学オケのときの友人に述べたとき、その友人は「『わが祖国』は感動的だと思う。『連作交響詩』というものをほかに知らない」と言いました。確かに「連作交響詩」というものは私もほかに知りません。(ほかにもあるのでしょうが、これだけ成功している作品で「連作交響詩」という音楽はこの「わが祖国」だけでしょう。)

現在の私は、わが祖国を聴くのはもっぱらYouTubeです。先述の打楽器の先生の参加した「歴史的録音」も、2023年11月12日現在、YouTubeにあります。違法かもしれませんけど。

ストコフスキーは、「モルダウ」の正式なレコーディングのほかに「シャールカ」のライヴ録音を残しました。後者は、フィラデルフィア管弦楽団の1964年12月のツアーでのライヴ録音です。すさまじいばかりの名演です。いま、私のパソコンに、授業前の時間調整用にこの演奏を入れていますが、授業前にこれを聴くと、耳に残ってしまう、強烈な演奏です。ストコフスキー指揮フィラデルフィア管弦楽団のこのときのプログラムは、スメタナのシャールカ、シベリウスの交響曲第2番、カウエルの琴協奏曲(ソロ:衛藤公雄)、ワーグナーのマイスタージンガー組曲というものでした。すべて録音が残りました。カウエルは世界初演です。だいぶ前にフィラデルフィア管弦楽団がCDのボックスセットを出し、そこにこのシベリウスの2番は入っていますが、どうも私が持っているシャールカの録音とは違う日の録音のようです。詳しいことはわかりません。詳しいマニアに聞かないとわかりません。

最後に、また別の私の友人で、スメタナの「わが祖国」の、世界中のあらゆるCDを買いそろえて、すべてに感想を書くという、かなりのマニアがいます。以下にその人のサイトのリンクをはります。ご参考までに!

スメタナ「我が祖国」所有盤ディスコグラフィ (coocan.jp)

さて、来月の「わが祖国」を生で聴ける日を楽しみにしましょう!

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