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外山雄三を讃えて 林光の交響曲ト調

これは、私がときどき書くクラシック音楽オタクネタです。それでもよいというかたは、どうぞお読みください…。

外山雄三のナイスなアルバムとして、林光(はやし・ひかる)の作品集があります。都響(東京都交響楽団)は、日本の作曲家のシリーズの演奏会をしていたと思います。いまでもあるのか、それは知りません。私はかつて、外山雄三(作曲、指揮)の演奏会に行き、感銘を受けて帰ったことがあります。そのときの記事も、最後にはろうと思います。このCDも、林光の作品を集めたコンサートのライヴ録音だと思われます。このなかで、とくに、最初に収録されている、「交響曲ト調」という作品だけに焦点をあてて、記事を書きたいと思います。

収録されているのはすべて林光の作品で、ほかに「ウインズ」と「八月の正午に太陽は…」という作品が入っています。いずれも外山雄三指揮の都響の演奏です。しかし、私は長い時間をかけて、これらの作品の世界に入り込めることがなかったのです。今後はわかりません。しかし、現時点では、最初に収録されている「交響曲ト調」だけで記事を書くことしかできないと思います。

この作品は、はっきりト調の作品ですが、印象だけで申しますと、ショスタコーヴィチっぽいのかプロコフィエフっぽいのか、それとも和風というべきなのか、そんな感じを受ける曲です。気軽に聴くことのできる作品です。26分くらいの短い交響曲であり、外山雄三の交響曲「帰国」とか、小倉朗の交響曲ト調などと並べて、日本の交響曲として、かなり完成度が高いと感じます。林光の若いころの作品らしいですが、才能のある若い作曲家の作品であると感じられます。深刻な感じはなく、リラックスした作品です。4楽章からなり、第1楽章はフーガのようになっており、第2楽章がスケルツォです。第3楽章は明らかに日本民謡風です。第4楽章でト長調となって、明るく曲は終わります。すっきりさわやかな締めくくりです。

外山雄三指揮都響は、あくまで真面目に取り組んでおり、この曲のよさを素直に感じることのできる演奏になっています。

論より証拠みたいな感じですが、YouTubeにあがっているのを見つけました。そのリンクをはりましょう。この音源、著作隣接権がどうなっているのかわかりませんが、とにかく聴けます。

ナクソス・ミュージック・ライブラリでは、本名徹次指揮オーケストラ・ニッポニカという演奏が聴けます。これも上質な演奏であり、この作品のよさを感じることができます。

最後に、外山雄三盤のYouTubeのリンクと、外山雄三の自作自演の演奏会の記事のリンクをはって終わりにいたしますね。


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