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外山雄三を讃えて(2008年5月3日)

久しぶりにクラシック音楽オタクネタです。それでもよろしいというかたはどう ぞお読みください。

「外山雄三を讃えて」のシリーズが第何回まで行ったのか、わからなくなりましたので回数を書くのをさぼります。今回は、2008年5月3日に聴いた思い出を書きます。15年前の演奏会の感想です。

私は、1996年ごろに聴いて以来の外山雄三ファンです。その独特のアナリーゼに感動して来たのです。ずっとのちに自分でも指揮をするようになり、ますます外山雄三のすごさを思うようになりました。(おっかない先生として知られていることもわかって参りましたが。)学生時代は、年に1度は外山雄三の生を聴くという「外山参り」をしてきたものです。この2008年に外山雄三の生を聴いたのは数年ぶりで、仕事を始めてなかなか生演奏を聴けなくなっていた時期に、久しぶりに聴いた生のオーケストラとなります。

これは演奏会ではありません。「憲法フェスティヴァル」と言いました。2008年の憲法記念日でした。憲法学者の講演と合わせて演奏があり、そこで外山雄三指揮の名古屋フィルが演奏するのでした。名古屋フィルを聴いた最初の機会でもありました。

前座(?)の憲法学者の講演は、よく覚えていませんが、当時は安倍総理大臣が、1年くらいで退陣したころです。小泉さんが首相をやめて以来、1年ごとに首相が交代していた時期です。安倍さんは確か「消えた年金問題」で責任を取って辞職したと思います。その直後です。安倍さんはそのころから憲法改正に前向きでした。その憲法学者は憲法改正に反対の立場であり「一難去った」という感じでした。

曲は、この日のための外山雄三の新作の初演が2つ(「空虚」と「茜雲司祭訴える」)と、外山雄三と林光の合作の「交響曲 五月の歌」でした。いずれも合唱を伴うオーケストラ曲と言うべきか、オケ伴奏の合唱曲と言うべき曲です。「五月の歌」は、第1楽章は「木」(外山作曲)、第2楽章は「わたしをまねないで」(林作曲)、第3楽章が「警告」(林作曲)、第4楽章が「共に生きる町」(林作曲)、第5楽章が「愛」(外山作曲)、第6楽章が「おまえ」(林作曲)でした。外山雄三が作曲した部分では、外山雄三の若いころの作品に顕著にあらわれるコード進行(マイナーコードに長7度、短7度、6度、、、とつけるコード進行)も聴かれました。外山雄三の若いころの曲なのでしょう。

アンコールは、新作のうちのひとつ、「茜雲司祭訴える」でした。したがってこの曲は、2回、演奏されました。

ところで、このあと外山雄三の生を聴く機会は、このあと11年後の2019年でした。いまのところ外山雄三の生の最新です。

名古屋フィルを、このような特徴的なコンサートではなく、いわゆる普通の演奏会で聴いたのはこの翌年の2月になります。

そのいずれも記事にしたことがありますので、そのリンクをはって、この記事を終えたいと思います。

つまらない記事ですみませんでした。ところでこの日の演奏会の記録はもうすでに書いている?外山雄三を讃えての⑤?(笑)

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