発達障害ゆえにわかること

 あさって、人間ドックを受けます。説明を読みましたが、よくわかりません。難しいのです。それで、病院に勤める親戚に聞きました。私がつい本音を言い「障害特性ゆえにわからない」ということを言いますと、その親戚は「これは、そうでない人でも難しい」と言いながら説明してくれました。

 私は、現役で東大理科一類に合格し、それから大学院数理科学研究科にも一度で受かりました。私の頭が悪くて人間ドックの説明が理解できないのではないのでしょう。しかし、その親戚は、「まして障害者ならばわからない」というニュアンスで言いました。これは、ほんの一瞬のことですが、多くの人の障害への理解のしかたを露呈しています。「障害者は、できない人(英語でdisabled。できない人)」。私の記事をよくお読みのかたならお分かりになると思うのですが、私は、「発達障害ゆえにわかること」がたくさんあり、それをひんぱんに記事にしています。私が社会で「成功」する数少ないチャンスは、ほぼすべて、私の長所が出たときに限られるのです。そもそも、「私が、勉強はできること(学歴が異様に高いこと)」も、「発達障害ゆえ」と言うことができます。(私は、空気が読めない代わりに、論理で理解するタイプなので、勉強「だけ」できるのです。おとといの発達障害支援センターの人の「ワーキングメモリの小さい人が、こんなに学歴が高いわけがない」というのは、あまりにも不勉強というか、こちらの話を聞かない人の発言。)

 今回は短い記事にしましたが、「発達障害ゆえにわかること」は少なからずあります。同様に、目の不自由なかたで音楽の才能のある人がときどきおり(辻井伸行さんは突出していますが)、知的障害をもったかたで、絵の才能のある人もときどきいます。ただし、そう簡単に世間の仕事と結びつかないのも事実です。そこが私にとっても悩ましいところです。しかし、私が成功するときは必ず「長所が生かせたとき」なので、その方向を探るよりないです。間違っても「お掃除の人」にはならないように気をつけねばなりません。きょうはまたハローワークに行ってきましたが、そのことはハローワークの人にも言われました。でも、難しいことですけどね。とにかく、「障害ゆえにできること」はいろいろあることは確かです。

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