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東大オケの初見大会

これは私がときどき書くクラシック音楽オタクネタです。それでもよいと思われるかたはどうぞお読みくださいね。

東大オケには2年と1か月だけいました。それしかいなかったにもかかわらず、いろいろな行事に参加できました。サマーコンサートのツアー、定期演奏会、駒場祭、五月祭、小学校回り、入学式、合宿…。このうち、いま思えばかなりの思い出となっていて、まだ記事にしたことのないものがあることに気が付きました。「初見大会」です。

これは、楽団員が、おもに普段、やれないような「あこがれの」曲を、パート譜を借りて来て、学生を指揮者にして、団員は初見で演奏してみるという「お遊び」の内輪の会です。これがなかなか普段、演奏できないような曲が演奏できて楽しかったわけです。たった2年しかいなかったのに、かなりの曲に参加したので、いったい年に何回、初見大会をやっていたのかわかりませんが、以下に、自分が演奏に参加した曲を、思い出す限り、書いてみます。あとから思い出すかもしれませんが、とりあえず、さっきノートに書き出した限りでは、以下の曲を初見大会でやりました。

順不同です。どういう順にやったのか、ほとんど覚えていませんので…。

シューマンの交響曲第2番の第4楽章

これは2番フルートを受け持たせていただきました。指揮したのはのちに出ますクラリネットの2個上の先輩です。開始前に簡単に指揮者からの「演説」がありましたが、その先輩は、この楽章の冒頭を「メンデルスゾーンのイタリアのように」と言いました。確かに音型が似ていると言えば似ています。楽しかったです。

マーラーの交響曲第10番の第1楽章

これは、マーラーのよさがわかるようになるずっと前の記憶です。いまならこの曲のよさがわかって演奏できますが、当時はちんぷんかんぷんでした。やたら休みが多くて、小節を数えてばかりだったことと、あと私はピッコロの担当だったのですが、最後になんと高いfisの伸ばしがある!これ、フルートおよびピッコロで非常に出にくい音なのです。静かに吹くことは困難です。当時、コンマスであったおっかない先輩(確かプロになられた?)に、大きくしか吹けません、と申しましたら、殺すと言われました。でも、ずっとのち、この曲のよさがわかるようになったころには、このマーラー10番の第1楽章ラストのピッコロは、ピッコロ界屈指の難所であることが明らかになっていきました。これは確かに大変です!

さて、どういう順番に書いてよいかわかりませんので、つぎに駒場祭の練習をする合宿での話です。1年のとき、まだ曲が決まっていない段階で、候補に挙がっている交響曲の一部分ずつをやりました。覚えているのは以下の3曲です。これは、本番を指揮することになっているプロの指揮者の先生が振りました。

シューマンの交響曲第1番(のおそらく第1楽章)

これは実際には選曲の候補から落ちました。この年の駒場祭の交響曲は、次に述べるブラームスの2番になったからです。しかし、シューマンの交響曲を、初見大会とは言え初めて演奏した機会かもしれません。つまり上述の2番より時系列ではこちらが先ではないかと。よく考えてみると、駒場祭の曲が決まっていない合宿というのは、入学してすぐのGWの合宿くらいしか考えられないですので、このときが私の東大オケの初見大会の最初の機会だったのかもしれません。

ブラームスの交響曲第2番の第4楽章

これも2番フルートを演奏させていただきました。上述の通り、結局、この曲に決まったわけです。そして私は本番では降り番。そして47歳の今日まで、ブラームスの交響曲を1度も演奏したことがない、指揮したこともない、という「アマチュアモグリではないか」という状態になっています。しかし、人間は得意なことをやればよいのです。現在の私の目下の音楽活動と言えるものは、楽譜作成ソフト(finale)で楽譜を作成すること。ツイッターの「オケ曲あてクイズ」で、ブラームスの交響曲もだいぶ出しました。これでいいのだ…。

ドヴォルザークの交響曲第7番(のどれかの楽章)

これの記憶がうすい理由ははっきりしています。かつて記事にしたことがあったかと思いますが、この曲は、高校1年のときにやった思い出の曲であり、「これはよく知っているな」と思いながら吹いていたからです。

以上で駒場祭の候補曲を合宿で初見大会した思い出を終わります。引き続き「卒業演奏会」の思い出を書きます。

卒業演奏会とは言うものの、内輪の初見大会です。卒団する4年生の先輩をソリストとし、後輩たちが初見大会で協奏曲を演奏するのです。そのうち、記憶にあるものをいくつか。

その前に、この年の卒業演奏会では、ちょっとした出来事がありました。朝、駒場におりますと、「けさ、テロがあったらしい」と仲間が言っています。いまのようにスマホですぐにニュースが見られる時代ではありません。とにかく卒業演奏会の行われる本郷へ向かいました。千代田線の霞が関の駅は、地下鉄はドアを閉めて通過しました。駅には誰もいませんでした。これがいわゆる「地下鉄サリン事件」であったのでありまして、おおごとだと判明したときにはまた地下鉄はストップしました。事件から少しのわずかの時間、地下鉄は動かしており、その地下鉄に乗ったというわけでした。

余談はこれくらいにしまして、卒業演奏会です。多くの先輩は、自分の楽器で協奏曲を演奏なさいました。エルガーのチェロ協奏曲を弾く先輩、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を弾く先輩、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲を演奏する先輩など、いろいろいたものです。私が覚えているのは以下の2曲です。いずれもご自身がオケで演奏する楽器ではなかった先輩でした。

ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」

これは第1楽章だけであったのか、全楽章であったのか記憶がさだかでありません。長い曲なので、第1楽章だけであった可能性が高いと思います。その先輩はピアノを弾かれました。オケの楽器のほかに、ベートーヴェンの皇帝が弾けるくらいにピアノのうまい人とか、普通にいたものです。私は2番フルートでしたが、1番を吹いた先輩が3個上の先輩であったため、1年のときの記憶だと思い出せます。

チャイコフスキーの交響曲第5番の第4楽章

これは打楽器の先輩が「指揮」を選んだ場合の卒業演奏会でした。かなり名物の先輩で、このときも非常に情熱的な指揮で、夢中で吹いたものです。私は3番フルートでしたが、ストコフスキー指揮ニューフィルハーモニア管弦楽団のCDのように、フルートで吹くべきところをピッコロで吹いたりしました。でも何も言われませんでした。(そうですよね。そのストコフスキーの有名な録音でも、この改変について言及している記事は見たことがありませんもの。)非常に燃焼度の高い初見大会となりました。満足!

さてまた卒業演奏会でない普通の(?)初見大会の思い出に戻ります。

チャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」の第1楽章、第4楽章

この「悲愴」の第1楽章をやった日と、第4楽章をやった日は、異なります。それくらい皆さん悲愴がやりたかったのですね。実際、私はやめたのち、自分と同輩が4年生のときの定期演奏会で「悲愴」を聴いています。後述。この日のことを記事にしたことはないですね。第1楽章では3番フルート、ピッコロ持ち替えを吹き、大変においしい思いをいたしました。第4楽章を指揮なさった先輩は、当時の悲愴の最新の研究に基づき、標準よりだいぶ速いテンポを取られたと思います。(こういうところが東大生っぽいところですね。)このテンポについても後述。

モーツァルトの交響曲第41番「ジュピター」より第1楽章

この曲はフルートは1パートしかありません。ここまでお読みになってお分かりの通り、どへたで下っ端であった私は、こんな「おいしい」曲の、1つしかないフルートのパートを吹けるようなことはまずないのですが、なぜかこの曲をやるとき、フルートのおっかない先輩がたはタイミング的にみんな降り番部屋におり、あれよあれよと、私が吹くことになってしまいました。おいしい思いをしました。ちなみにこれの指揮をしたのは同輩のヴァイオリンの友人であり、かなり親しい仲でした。私の結婚披露宴でヴァイオリンを弾いてくれて「結婚はまず家庭が第一。第二が仕事か音楽かはわからないけど」というあいさつをしてくれました。47歳になるいまでも相談に乗ってくれるありがたい友です。オケは続けているようです。なお、彼の奥さんも、大学は違いますが楽器仲間であり、やはり今でも相談に乗って下さるありがたい人です。持つべきものは友ですね。

ショスタコーヴィチの交響曲第10番の第4楽章

当時、私はこの曲をほとんど知らなかったのです。にもかかわらず1番フルートになってしまいました。となりでオーボエがずっとソロを吹いています。自分の楽譜を見ると、そのソロが終わったあとから、自分のソロではないか…!ということで、極めて慎重になりながら、初見でそのソロを吹きました。最後のティンパニの活躍する場面では、ティンパニの先輩がお手上げなさっておられました。なお、このときピッコロを吹いた仲間が(この日は年末でしたが)すっかりこの曲のとりことなり、カラヤン指揮のCDを聴いてすっかりはまっていたという話をあとから聞きました。いまではすっかり有名な曲ですね。いや当時の私が知らな過ぎたというべきか。

メンデルスゾーンの交響曲第3番「スコットランド」より第1楽章

これも1番フルートを吹いた気がします。2番が後輩だった気がしますので、2年のときの記憶です。ソロ以外、あまり覚えていないです。やったことは間違いないです。

ホルストの組曲「惑星」から「木星」

ピッコロを吹きましたね。小さく吹くべきところで大きく吹いてしまって失笑を買った思い出があります。

マーラー 交響曲第1番より第4楽章

これは、あるプロになられた先輩(現在もご活躍中)が、指揮者をなさいました。先述の10番と同様、マーラーのよさのわかっていなかった時代の話です。最後にホルンが立つと聞いて、「フルートも立ちたい!」と思いましたがかないませんでした。なお、この曲はのちに別の市民オケでやることになりました。そのときは4番フルート2番ピッコロ持ち替えを演奏しました。そのときの記事はあると思います。なお、そのときの指揮者の先生と久しぶりに連絡が取れ、今年(2023年)の12月に、スメタナの「わが祖国」全曲を演奏するアマオケのご招待をいただきました。「アマオケを指揮するプロ指揮者の招待券」という招待券がまず初体験です。わが祖国全曲を生で聴いた経験もなく、半年後とはいえ楽しみです。その先生は、私が「指揮された」指揮者のなかで最も「有名な」先生ですが、知れば知るほど謙虚な先生です。ああありたいものです。初見大会に話を戻しますと、そのときの指揮の先輩は、プロになってからは聴いたことがありません。アマの時代にかなりいろいろ聴きましたが。

ベートーヴェンの交響曲第9番

年末の初見大会の最後が恒例ではこれでした。当時から「なぜこれなの」という意見はあり、私のこの思い出から30年くらいが経つ現在、この伝統があるとは思えないわけですが、当時はそうでした。全楽章だったかな?第4楽章だけだったかな?合唱にまわされる人もいました。交互に弾いたり。私はこの「第九」は高校のときに(第4楽章だけですが)さんざんやったわけです。私は第4楽章の2番を吹きました。また指揮者の先輩が、ベートーヴェンの書いたテンポ指示に律儀に従おうとしました(このへんが東大生っぽいわけです)。私はついていきました。ついていけない2個上の先輩が「なんでできるの?ああ、やったことあるのか」と言っていました。そういえば私の先生にも似たエピソードがあります。日本では第九はひんぱんにやるわけです。しかし先生がヨーロッパ留学中、少なくともその国では、ベートーヴェンの交響曲は、1番から8番はよくやるものの、9番はソリストと合唱を要するのでかえってやらないそうでした。あるとき先生の先生(ニコレではありません)が、この曲をやりました。私の先生が2番を吹きました。リハーサルのとき、私の先生が、指揮者の言う箇所を、ぱっぱっと理解するので、1番の先生がびっくりしていたとのことです。これと似た現象ですね。

2個上の先輩の協奏曲(卒業演奏会)の記憶は1曲だけ残っています。上述のシューマンの2番を指揮した先輩のソロで、モーツァルトのクラリネット協奏曲の全曲が演奏されたのです。指揮は先述のマーラー1番のときの先輩です。私は2番フルートを吹きました。1番はやはり2個上の先輩でした。その先輩もうまかったのですが、ソロはなさいませんでした。資格がないから、と言っていました。少なくとも当時は、東大オケは、4年の最後までやめてはいけないのでした。その先輩は、院試または就職活動で、最後の定期演奏会を降りられたので「資格がない」と言われたのです。それなら2年ちょっとしかやっていない私など、まったく東大オケOBなど名乗れないのですが…。その先輩は、第2楽章のフルートのおいしいところで3度間違え、くやしがっておられました。

これでだいたい思い出は終わりですが、最後の最後で大きな思い出があります。私はオケをやめても東大オケの仲間とかかわり続けました。「写真係」など、退団後も続けたものです。同輩が4年のときのサマーコンサートには北海道まで同行し(そのころの思い出の記事はまだ書いていませんね。いつか書こうと思いながら、思い出が濃すぎて書けないですね)、冬の定期演奏会はサントリーホールで「悲愴」を聴いたわけです。このとき、指揮の早川正昭先生が、プログラムに独自の論を載せていました。先述の通り、当時、最新の学説であったらしい、悲愴の終楽章のテンポに関するものでした。さすが早川先生、学者肌です(このあたりが東大卒らしいわけです)。先述の通り、この日も濃い日であったので、いつかブログ記事にしたいと思いつつ、濃すぎて書けないわけです。

それで、このあとあった、最後の卒業演奏会にも行ったわけです。東大オケの練習場であった、第二食堂の上。仲間のソロを聴きました。クラリネットの友人が、モーツァルトの協奏曲の全楽章をやりました。フルートの後輩は崩壊していましたけどね。また、先日、記事にしたかもしれない、ギターのプロの演奏家になった彼の、ギターによるロドリーゴのアランホエス協奏曲も聴いたわけです。東大女子がキャー!と言っていたのを思い出します(かっこよかったから)。司法試験の勉強のために3年の途中で退団したホルンの同輩も来ていて、彼もOB失格のはずなのに、ブルッフのコルニドライに乗っていたりしました。そこで私もサンサーンスのヴァイオリン協奏曲第3番に乗ってしまったのです。ピッコロで乗りましたが、マイピッコロを持ってきていなかったので、やむを得ず、団所有のひどい楽器で吹きました。そのソロの友人は、とてもおっかなかったですが、とにかくグラズノフが大好きで、よくグラズノフの交響曲第9番を候補曲に挙げていたりしました。(そういえば、最近、ツイッターでバズって、1万以上のいいねのついた、「交響曲第9番の作曲者を答えなさい」という音楽のテスト問題の話で、引用リツイートもすべて見たのですが、グラズノフを書いたらどうなるか、という問題提起はなかったですね…。微妙なのに。)それで、彼はよくグラズノフのヴァイオリン協奏曲などもさらっていたので、グラズノフをやるかと思ったら、サンサーンスだったわけです。この曲はよく知っていました。オケを降りてから、鑑賞に走った私は、そのころまでにかなりいろいろな曲に詳しくなっていたのでした。例のフルートの後輩に場所を教えてあげたりしたり(余計なお世話でしたか?)、第3楽章の最後でテンポがあがるところなど、オケでは私だけがついていく感じでした。最後のハイHもきちんと当てて、終了しました。というわけで、初見大会とはいえ、やめた東大オケに乗ってしまった唯一の経験でした。

以上です。ここからは、鑑賞オタク話となります。よく、私はこういう記事を書くとき、お読みになるかたの便宜をはかって、無料で聴ける音源などを紹介しておりましたが、それはダメですね。やはりお金を払って聴くべきものです。これらの曲を私が聴くときの鑑賞マニア話を書きたいと思います。

まずシューマン2番から。これはいま、私が数学の授業の開始時間の調整で使用している音源のひとつにあります。気に入りを入れています。ストコフスキー指揮ニューヨークフィルのライヴです。ストコフスキーにはいくつかのこの曲の音源がありますが、圧倒的にこれがすぐれています。シューマンの交響曲の出来は、指揮者ではなくかなりオケに依存すると思います。ほかにはサヴァリッシュ指揮シュターツカペレ・ドレスデンが定番であり、また、ムーティ指揮フィルハーモニアがかなりいい演奏です。

生で聴いた経験は2度。1回は、いまここにプログラムがあります。1995年10月8日、川口リリアホールで、ハイドンの99番、シェーンベルクの室内交響曲第2番、そしてこの曲。上述のマーラー1番を指揮した先輩のアマオケでした。うまいアマオケでした。プロで聴いたのは、サヴァリッシュ指揮NHK交響楽団。これは記事にしたことがあります。でも、やはり指揮者よりオケに依存する証拠みたいなのが、おすすめ音源でサヴァリッシュ指揮シュターツカペレ・ドレスデンを挙げながら、生のこれはいまいちだった気がするのです。

次です。マーラーの10番。これは、圧倒的にガムゾウ版と言われる補筆完成版が好きです。指揮はガムゾウ本人。そのYouTubeがしばらく上がっていたのですが、なくなりましたね。ちゃんと買わないとダメかもしれません。ガムゾウ版でないとすると、やはりクック版がいいですが、とくにこだわりはありません。最近、出ている演奏は、のきなみいい演奏ですし。古典的にはインバル指揮フランクフルト放送交響楽団、あとは、たとえば金聖響指揮神奈川フィルもいいですし、最近の新しい演奏にハズレはない気がします。生で聴いたことはないですね。いずれにせよ、全5楽章補筆完成版が好きです。

シューマンの1番です。これを「春」と言わないことは、後述のマーラー1番を「巨人」と言わないくらい、だんだん常識になればいいなあと思う次第ですが。これはなかなか決定的な1枚が選べません。ムーティ指揮フィルハーモニアがかなりいい出来ですが、もう少し選ぶと、ヤノフスキが得意にしていますね。でもシューマンですから指揮者よりオケに依存します。ロイヤル・リヴァプール管弦楽団を指揮したものよりは、南西ドイツ放送交響楽団を指揮したもののほうが、ヤノフスキのものとしてはいいかも。

生で聴いた経験は、もしかして2度だけでしょうか。東大と、女子学院。女子学院のほうは記事にしましたね。東大のほうは記事にしていないと思います。駒場祭で聴いた後輩の演奏です。これはどうもプログラムも残っていない可能性が高く、記事にするのが不可能かもしれません。

ブラームスの2番もですが、やはりいま、授業の開始前の時間調整音楽として、お気に入りをパソコンに入れています。ストコフスキー指揮コンセルトヘボウ管弦楽団ライヴ。最初に聴いたときの衝撃は忘れられません。ストコフスキーのライヴとしては、コンセルトヘボウと数日しか違わないバイエルン放送交響楽団ライヴがあります。ミュンヘンとアムステルダムは近いのでしょうね。ストコフスキーのライヴとしては、ベルゲンフィルのには欠落がありますし、シカゴ交響楽団のはピッチがおかしく、絶対音感のある私にはかんべんです。ストコフスキーの2種の正式な録音はいずれも真価を発揮していません。ひいきの外山雄三盤(大阪交響楽団)もいまいちですしね。

生演奏は、数え切れぬほど聴いています。東大オケで何度も聴いたのみならず、とにかくアマオケのひんぱんにやる曲ですから…。女子学院の記事は書きましたね。プロの演奏は2度。いずれもN響で、ヤノフスキ指揮と外山雄三指揮。いずれも記事にしたことがあります。

ドヴォルザーク7番ですか。うーん。いい曲ですし、高校時代にやった思い出の曲ですが、あまり普段、ひんぱんに聴かないのですよね。シルヴェストリ指揮ウィーンフィルはいい演奏です。この時代のウィーンフィルはなんでも名演になったかのようです。後述のクレツキのマーラーしかり、シューリヒト指揮のブルックナーや、クナッパーツブッシュ指揮のグレイトなど。カラヤンの惑星は少しいまいちな気もしますが…。

生で聴いた経験ですが、プロはありません。学生オケばかりで、上智、東工大、愛知教育大など。いくつか記事にしたと思います。書いたけど公開してない記事もあるかも。

ベートーヴェンの皇帝です。これはグレン・グールド(ピアノ)、ストコフスキー指揮アメリカ交響楽団でしょう。ちょっと個性的すぎますけどね。ストコフスキーの協奏曲録音としては、ラフマニノフ自作自演と並ぶマストアイテムとなるでしょう。グールドが遅くなりすぎそうになるところを、ストコフスキーが戻そうとする場面もあったり。もう少し普通の演奏を紹介するなら、ブレンデル(ピアノ)、メータ指揮ウィーン交響楽団とかですかね。とくにこのブレンデル+メータ盤を好むわけではないです。強いて挙げるなら、です。

生で聴いたのはもしかして1回か?都留文科大。記事にしましたね。あと数年前、この地の有名な中高オケが取り上げる予定で行くつもりでしたが、コロナで演奏会が中止になったということがあります。

チャイコフスキーの5番。これ、きのうも記事にしたばかりですね。来月、久しぶりに生で聴く予定なのですよ。先述の通り、当時からストコフスキー指揮ニューフィルハーモニアのデッカ録音は好んで聴いていました。進歩がないというか、ぶれがないとも言います。同じときの1966年のプロムスライヴはほとんど知る人のいない名演。また、ストコフスキー指揮でいえば、NBC交響楽団ライヴの迫力と、アメリカ交響楽団ライヴのやりたいほうだいぶりが印象的です。また、これもほとんど知る人のいない音源として、1946年のハリウッド・ボウル交響楽団ライヴがあります。これが著作権的に問題ないことは確認ずみです。欲しいかたはご連絡ください。おゆずりしますよ。これの希少価値のわかるかた向けですが。ひいきの外山雄三盤(大阪交響楽団)もなかなかおもしろい演奏で、この曲を新鮮な演奏で聴きたい人に外山盤をすすめます。

生演奏は、プロで聴いたことがありません。アマでは数え切れぬほど聴いています。なぜか東大とか早稲田とか、よく聴いたオケで聴いていませんが、巡り合わせでしょう。記事にしたものだけでも、東工大、都立大、UFJ管弦楽団、横河電機管弦楽団があります。そのほか、宇都宮大、宇都宮高校、などがありますね。吹奏楽で全曲を聴いたこともあります。絶対音感があるのでわかりますが、ちゃんと原調でやっていましたよ。

チャイコフスキー「悲愴」ですね。これはひいきのストコフスキーも外山雄三も、おもしろいものの感銘を受けるにはちょっと遠いですね。いいのは、シルヴェストリ指揮フィルハーモニアか、同じオケですが、クレンペラー指揮フィルハーモニアですね。ぜんぜんタイプの違う演奏ですが、どちらも悲愴の魅力を伝えています。チェリビダッケ指揮ミュンヘンフィルもいいですね。

プロの生を聴いた経験はありません。プロの生でチャイコフスキーの交響曲を聴いたことがないのです。アマですと、先述の東大か、あと最近のある大学オケがあります。後者は記事にしたことがありますね。いやないか?

モーツァルト「ジュピター」ですね。これは外山雄三指揮仙台フィルの1990年ライヴですよ。このころの外山雄三は容赦なくて、意固地なほどうまくいっています。ストコフスキー指揮アメリカ交響楽団ライヴもいいです。複数のライヴが残っているようですが、私が普段、聴いているのはどちらのライヴだろう…。ハリウッド・ボウル交響楽団ライヴはよくないです。あと、中学のときにこの曲にはまった(とくに終楽章のフーガに)ときは、ワルター指揮コロンビア交響楽団の演奏にはまったわけです。これはのちに知るところによると定番でした。

生で聴いた経験ですか。もしかしたら、かつて勤めていた学校の、顧問をしていたオケ部の、顧問をやめさせられて事務員になったころ聴いた本番が唯一かも。内実を知っていますが、エキストラで固めた演奏会です。それだけか。

ショスタコーヴィチの10番。これはストコフスキー指揮シカゴ交響楽団がいちばんいいですね。この曲の魅力を独自の視点で伝えています。これに決まり。

生で聴いたのは3回だと思います。プロが2回。リス指揮ウラルフィルと、ロストロポーヴィチ指揮新日本フィル。あと昨年、ある学生オケで1回。この3回とも記事になっていると思います。

メンデルスゾーン「スコットランド」。これはストコフスキー指揮ニューヨークフィルですね。古いけどいい演奏です。ペーター・マーク指揮マドリード交響楽団もいいですね。

生で聴いたのは、プロが1回。外山雄三指揮NHK交響楽団。アマは東大オケ(複数回)だけでしょうか。

ホルストの「惑星」。これはストコフスキー指揮NBC交響楽団でしょう。これも、木星だけが、授業の時間調整音楽としてPCに入っています。同じストコフスキー指揮でも、ロサンゼルスフィルのは冒頭から落ちている人がいたりして、いいとは言えません。アメリカ交響楽団のリハーサルの再構成もどうか…。あとはボールト指揮のたくさんある録音のうちから選ぶか。

マーラー1番。これはまずクレツキ指揮ウィーンフィルでしょう。先述の通り、この時期のウィーンフィルはすごくうまかったわけです。それから、ずっとのちに知った、ワルター指揮コロンビア交響楽団。これは定番でした。

生で聴いた経験は、デュトワ指揮のN響。記事にしたと思います。それから、東大オケ。これは記事にしていなかったかな…。すごく印象に残る演奏会だったので、記事が書けます。記録も残っていますし。ほかにもちょくちょく聴いた気がしますが、とりあえず思い出せるのはこれくらいですかね。あと、私の母校の高校オケは、日本の高校オケとしてはじめてこの曲を演奏したそうです。ライヴ盤があったとか。

「第九」。これは近衛秀麿盤に決まりですね。この曲を高校時代に徹底的にやった身としては、近衛秀麿に落ち着きます。ストコフスキー指揮NBC交響楽団もよいです。英語で歌っていますけどね。ひいきの外山雄三はどうもいまいちか。

生で聴いた経験は、おそらく大学に上がる前も聴いたはずであることや、記憶にあるものとしては、プロの演奏が1回。シノーポリ指揮シュターツカペレ・ドレスデン。これは記事にしましたね。あとは東大オケ、東工大オケなど。東工大は記事にしたか。また、少し先に、生で聴けるかもしれない機会がありまして、それも楽しみですね。年末か?

モーツァルトのクラリネット協奏曲。ちょっとだけ書いた親友のクラリネット(いまでも相談に乗ってくれます。持つべきものは友)が、プリンツかライスターでないと受け付けないタイプであったので、とりあえずプリンツ+ミュンヒンガー指揮ウィーンフィルとか、ライスター+カラヤン指揮ベルリンフィルなどを挙げておくことにいたしますね。プリンツがいいと思います。

生で聴いたのはたぶん1回。東大オケの卒業演奏会は除きますよ(笑)。ザビーネ・マイヤー+ヤノフスキ指揮N響です。記事にしましたね。ブラ2と同じ日です。

最後にサンサーンスのヴァイオリン協奏曲第3番。これは、グリュミオー(ヴァイオリン)、ロザンタール指揮ラムルー管弦楽団で決まりでしょう。なかなかこれ以上を望めない感じです。生で聴いたことはないと思いますね。

以上です!東大オケの初見大会の思い出でした!想像以上に長くなりましたね!

※サムネは、私がオケ曲あてクイズのためにfinaleで作成した楽譜です。本日出た曲のどれかです。F管のホルンです。わかるかな~?著作権的にも問題ない画像です。

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