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不安定が安定を生む。

 ジャッキーチェンの映画「酔拳」はご存知だと思う。酔えば酔うほど強くなるという拳法だ。最近女子野球の普及にも力を入れていこうとおもい、映像をみているのだが、どれも個性が見られない。美しさ、カッコよさを感じない。もう少ししなやかに女性らしい構えをしてもよいように思うし、逆に男性的な野性的な構えをしてもいいように思う。なよなよしたんではいけないのだろうが、蝶のように舞い、ハチのように刺す。そんな可憐さを見たいものだ。どことなく、無理やり男性的な打ち方にしているように思えて仕方がない。また、女子プロ野球の画像を調べるとほとんどプレーの画像がない。ブロマイド的なもの、アイドル的な画像が多いのだ。これは、男性的な目線でそうしているのではないかと思う。女子プロ野球は、野球で評価されるようでなければいけないはずだ。それが、アイドル様な売り方はいかがなものかと思ってしまう。むしろ、女性目線で野球のかっこよさを表現してほしいと思うのだ。たとえて言うのなら、「宝塚歌劇団」だ。女が女の目線で男を演じる。そこにかっこよさが生まれるのではないだろうか?もちろん、宝塚ファンは女性ばかりではなく、男性もいるのだろうが、私の知る限り、宝塚ファンは、女性ファンが多いように思うのだ。だから、女子野球も同じように女性ファンに愛されるプレーをするべきだと思うのだ。


私の持論ではあるのだが、構えは無数にあり、打ち方は一つ。つまり、投手との間合いにはそれぞれの感覚でタイミングを取ればよい。ただし、トップからインパクトまでは打撃は一つである。そこで、女子プロ野球選手や硬式野球の女子の構えを見ると、ほとんど同じ構えをしている。特に目立つのは、屈みすぎ。低く低く構えているように思う。これは安定感を求めてそう指導されているのだろうが、重心が低いといざ打ちにいくときに、重心が高くなりがちだ。だから、基本長打を打つ選手は構えの段階では重心を高くし、インパクト時には低くなっている。また、地球に住んでいる限り、重力には逆らえない。低く構えて重力に逆らいながら打ちに行ったのでは、そちらに力を奪われてしまう。だから、長打を打つ選手は、構えは突っ立っていることが多いのだし、構えた時よりも打ちに行ったときにさらに重心はさがるのである。それが自然な動きだと思う。力のない人はより、自然の理を利用しないといけない。だから、女子プロ野球選手の構えは自然に反しているので、しなやかさ、美しさ、力強さが伝わらないのではないかと思っている。もちろん、プロなのだから、お金を稼ぐ必要があるから、ビジネス的なこともあるのだろう。だが、私はプロ野球選手という限りは、野球のプレーで売り込むべきだと思うのだ。

そして、安定を求めすぎて、ダイナミックさがみえなくなったのでは、本末転倒である。女性だからこそ、大きな構えで不安定に見えるけども、実はシッカリとした芯のあるプレーをしてもらいたいものだ。

私は、これからも女子野球を応援していきたい。それが日本の将来に必ず役立つ人材を輩出するように思う。スポーツこそが、国の根幹である人間教育ができるはずだ。しかも、国の未来も女性が大きな役割を担っていると感じるからだ。今は女性が女性としての守るべきことを見失っているように思う。家庭を守るのが女性であっていい。家事を女性がしたらいい。子育てだって女性がすればいい。家事や子育ては本来、崇高な役割であるはずだ。それを自ら女性が男に渡そうとしているように思う。また、何でもかんでも、海外に合わす必要はない。日本は日本独自の風土があればよいではないか?
 今回のコロナでも、9月始業式などといっているが、世界がそうだから?なぜ?世界に合わす必要があるのだろうか?まったく理由がわからない。ほかの国と合わせることで何が変わるのか就職?海外への就職?進学の時期があわないから?そんなことあまり意味があるように思えないのだ。日本は日本独自の進むべき道を選ぶべきだし、女子野球も独自の野球を目指し進むべきだとおもう。女性は女性の感性でものごとをみ、男性にはない感性を大切にしてほしい。逆に男性は男性の感性を信じていけばよい。ただ、それぞれには役割があるのだが、自らの役割を果たすことは忘れてはいけない。

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