3月1日
目を覚ますと、起きたくない状態になっていた。ベットから出たくない。しかし、掃除をしなけらばならない。渡辺も10時すぎにはくる。そのどうしようもない事が僕を動かした。
バイトだから、仕事だから。いかに体の調子が悪くても、「やらなければならない」と体の芯から思っている事があると体は、動き始める。
どうにかして、この「やらなければならない」を脱し、「やりたくてしょうがない」「やらないと気持ち悪い」という習慣故に、体が動き始めるという方向にもっていけないだろうか。
外からの影響から、何かをしているとそれは結局環境要因がかなり強く関わってきてしまう。僕の理想は、自分から発する事。僕の今の習慣は日記くらいだ。もっと自分から発していかないと、岡山から戻っても結局変わらない毎日を過ごすだけだ。ここで学んだことは、丁寧に目の前に向き合う事。掃除もそうだ。ここでは一応仕事ではあるが、楽しいと感じる瞬間も多々ある。これなら家でも出来そうだし、写真も撮っている。フィルムの現像代はかなり痛いが、大切なのは、撮る前の行動。見ることなのでその事も継続できそうだ。また、人と接する場合、いままでならば話かけられず終わっていたところもなぜか普通に、何も考えずいけていまう自分もいた。様々な変化をこの場所で体験しているわけで、それも自分から行うこともあるわけで、それを継続していくだけなのだ。
ただ、改善箇所もかなりある。一番は携帯だ。携帯を見る。SNSを見る。インスタ、Twitterなど、大し拡散しようとしてないくせに、投稿などにたいする反応を気にする自分がいる。見てしまう。これがまずい。
渡辺はもっと意識的に拡散していくことを助言してくれた。僕はこの作業が苦手だ。見てもらわなければ意味がないという派の渡辺。確かにそうではあるが、僕が現在行っている事はどうやら、自分が生きるために行っている側面がつよく、拡散していきたいとは思っていない。でも、僕自身には確かに、誰かに褒められたいと感じている部分がある。それが無意識的にSNSを見てしまう行為に現れている。
だからこそ、意識的に拡散していくことが大事なんだ。自分が生きるために行う事と、拡散するため、見てもらうために行う事があると意識していく。
自分が生きるために行う事は、写真を撮る行為、掃除、日記などの習慣を大切に保ち続けること。それは他者を意識せず目の前に向き合う事。
一方、見てもらうということは、つまり作品を見てもらうということだ。その為にまず、作品というものについての認識を改める必要がある。僕の中で作品が、多くの人に見てもらうもので、映画などの映像作品や絵画などの美術作品が、作品として考えていた節がどうやらある。しかし、現代では一つのツイートも、インスタのリールまでも作品と言える。そこの認識を自由に広げなければいかん。この認識の広がりは、プライベートとパブリックがあるようで無いような状態の方向につながる気もするが、今回はやめておく。
僕は作品を作るときすべて自分一人で行おうとする。そのため途中でめんどくさくなり、いつも中途半端なものが出来上がる。だから他人に見せられるものではないと感じ、他人には見せようとしない。
僕がこれから行わなければならないのは、作品を作ることに意識的に向き合う事なんだ。その為に自分一人では難しいので、仲間を頼る。見てもらうために出来ることをする。作品作りにこだわりを持つ。
私は今、絶賛就活生にも関わらず、就活を一切していない。これはかなり良くない状況だと何となく思う。渡辺が岡山にきてからより一層、やばいと思いはじめた。就活を考える事が苦痛でしかなかった。しかし、渡辺に勧められ、一社だけエントリーをした。するとそこでのエントリー方式が面白く、就活って面白いかもと感じた。
僕はいまこうして文字を打ちながら、就活を作品作りと考えれば面白いのではないかと思っている。
就活ってなんか、会社に、社会にジャッジされるイメージがあるが、この世の中にはたくさんの会社があり、面白いことをしている所がある。あることだけは何となく分かる。木村先生の会社があるように。しかし僕は、具体的には何も知らない。どんな会社があるかなんて、知らない。だからこそ、まずは調べましょう。調べると楽しくなる。具体的になる。スケジュールが決まっていく。そして、見てもらう努力として、気になったならば、直接出向く。話を聞く。当たり前の行動。そうして作品を作る。僕は何もしていないだけなんだ。
生きていくことの技術はこの一年間でかなり身に着いたと思う。これからは、作品を作っていく技術、事務作業、スケジュール管理、計画、調べる、自分一人では難しいから、積極的に聞く。そうして作っていけばいいのだ。
なんだか僕が就職しているころには「就活のやり方」という本かけるのではないか、と思ってきた。就職できるか分からんけど。なんか出来そう。生まれそう。
とりあえず、事務。事務作業。調べものから始めましょう。
これは作品作りだという事を忘れずに。
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