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子どもの好きな色

今日は色彩についてのお話。
好きな色ってありますか?長いこと芸術の世界にいると、単色ではなく組み合わせで考えるようになってしまうのですが、僕が子どもの頃は青が好きでした。青の中でも緑がかった色が特に好みでした。今は水色とオレンジの合わせが好きです。
好きな色は年齢によっても違ってきていて、幼年期と大人とを比べると結構差が出てきます。

【どの世代でも好まれる色は青?!】

好きな色に関するアンケートは色んなところで実施されていて、ものによって多少の差異があるのですが、不動の人気色が青です。
小学生を対象とした好きな色ランキングも大体似ていて、一位・二位が青と水色、三位・四位が赤とピンクになっていて、青と水色、赤とピンクはアンケートによって入れ替わりやすいです。
男女別に見ていくと、濃い色(青や赤)を好むのは男の子に多く、淡い色(水色やピンク)は女の子に好まれます。
これは好みというよりは、擦り込みと言ったほうが正しいかもしれません。昔から男の子が好む玩具などは原色系が多く、たいして女の子向けの玩具や文具はパステルカラーのものが多いです。

さて、ではなぜ青(水色)が人気なのか。
実はこれ、日本だけの現象ではなく世界的に共通しているんですね。
何故このような現象が起きるのかというと、色々な説があるのですが僕の考えと最も近いのは、日常的に視認する事が多い色だからだという考え方。空見れば青い、海見れば青い。と、青は昔から日常的に身近にある色なんです。
更に言うと、青は安心感をもたらす効果もあるんですが、例えば曇天よりも青空の方が、幾分心が穏やかになりますよね。
こういった安心感を与えると言うイメージから世の中的にも広く使われるようになり、更に身近になっていくわけです。
世代を問わず人気なのは、こういった理由からではないでしょうか。

もちろん、何でもかんでも青ければ好まれるわけではありません。
青を視認する事が多いという事は、埋もれやすい色でもあるということです。
絵画コンクールなどで青が主体の作品が上位作品に少ないのは、こんな事が原因なのかもしれません。w

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