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【映画感想文】鳥山明先生の隠れた名作「SAND LAND」は戦車道だった!?

0.はじめに

 最近はすっかり月一回更新になってしまってます。今回は8月18日(金)から劇場公開された映画「SAND LAND」をさっそく観てきたので、その感想を簡単に書き連ねようかと思います。
●SAND LAND公式HP

1.「SAND LAND」を観るのに向いている人とは

・原作漫画が好きな人(絶対に観に行ってくれ!)
・鳥山明先生の作品が好きな人
・鳥山明先生のキャラデザインが好きな人
・鳥山明先生のメカデザインが好きな人
・戦車バトルが好きな人(ガルパンが好きなら比較しながら楽しめるかも?)
・渋いオッサンが活躍するのが好きな人
・ちょっと生意気だけどめちゃくちゃ強い少年がバシバシ戦うのに魅力を感じる人
・砂漠と戦車の組み合わせに魅力を感じる人(メタルマックスとかマッドマックスが好きならなお良し)
・レッドリボン軍編あたりのドラゴンボールが好きな人
・ガルパンだとBT-42がパーシング相手に無双してたシーンが好きだった人

 ここらへんのどれか一つでも当てはまった人、この映画がバシッとハマる可能性が非常に高いです。特に戦車バトルはこの映画の華。次項にて少し語りましょう。

2.白熱!砂漠の戦車道

 ネタバレにならない程度に紹介すると、本作では途中から主人公一行が戦車に乗って移動・戦闘するようになります。その中でも相手の複数の戦車を相手に、たった一輌でどのように戦うのか…これがまた見事に描かれています。
 数では相手の方が圧倒的に有利、しかも相手はこちらの位置をレーダーで把握しているうえ、隊長機は主砲の威力も高い…完全に不利なのですが、ここは歴戦のベテランであるラオ(保安官の渋いオッサン)、何気に器用なシーフ(茶目っ気のある魔物のじいさん)、そして主人公であり超人的な感覚・能力を持つベルゼブブ(小生意気だけど憎めない悪魔の少年)の三人が互いの長所を活かしながら協力することで、見事に互角以上に渡り合う。このあたりは中盤の盛り上がりどころで、非常に白熱したバトルとなっております。
 しかも「これぞ鳥山明!」という感じの、丸っこくて可愛くデフォルメされつつも本物のメカのようなリアルさもある戦車のデザインと挙動もとても良い。リアルさとフィクションが良い塩梅で両立しており、戦車バトルのアニメの金字塔である「ガールズ&パンツァー」の戦闘シーンと見比べても遜色ないレベルと言っても過言ではないと思います。

3.おわりに

 最後にいくつか語って終わります。
 まず原作ファンに一言、いや二言。「おおむね原作準拠。鳥山明先生の意見も活かしたボリュームアップがされている」「もしかしたら『ここも観たかった』というシーンがカットされているかもしれないが、それを差し引いても原作ファンなら確実に楽しめる」。
 次に映画を観てメカデザインやキャラデザインに惹かれた人へ。「パンフレット買いな。実質設定資料集だぞ」。
 最後にここまで読んでくれた読者の皆様へ。「注目度はそれほどでもないかもしれないけど、本当に面白いのでぜひ観て欲しい(切実)」。

 あと、もう少ししたらSAND LANDのゲームも出るらしいです。主人公のベルゼブブを操り、広大な砂漠を駆け巡ったり鳥山メカを乗り回したりできるらしいです。なんか猛プッシュされてるな、SAND LAND。いいぞ。

 どっとはらい。

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