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理学療法士を目指す君へ

理学療法士11年目の理学療法士が、理学療法士を目指している学生に向けて書いています。


経歴をざっと記載すると、、

4年生大学を卒業後、スポーツ系のクリニックで働き、

大学院へ進学するために転職。


夜間の授業に参加するため

定時で帰れる総合病院で訪問リハビリに従事。


その後恩師に声をかけていただき

教育機関で働くことになりました。


そこでは大学生の教育や研究に従事していました。


そんな経験から

理学療法士を目指す皆さんに伝えたいことがあります。


あなたはなぜ理学療法士になりたいのですか?


これが明確に答えられないと

正直、厳しいです。

・親から言われたから 
・手に職をつけたいから

というような理由だと

必ずどこかで挫折します。


私の場合は

小学生からずっとスポーツをやっていて、

プロ選手を目指していました。


しかし、怪我に泣き

プロの道を経たれました。


そんな時に支えてくれた人が

「スポーツトレーナ」でした。


その出会いからスポーツトレーナを目指し始め、、


スポーツトレーナーになるために

本を読んだり

どんな学校に行けばいいのか

どんな資格が必要なのか

情報収集をしました。


そこで知った事実。

スポーツトレーナーは不安定な仕事で

しかも「コネ」が必要。

選ばれた人しかなれない。


その事実を知って

コネもないし

上の人にごますったり

そういうことができない性格で


「あ、無理かも。」

と漠然に思ってしまいました。


でもスポーツに携わることは

どうしても諦められなくて


何かないかと探していたら

たまたまバイト先で理学療法士さんと出会い

たくさん話を聞く機会があり


これなりたいかも!


と、目指し始めました。

1年間必死に受験勉強をして

念願の大学生になれました✨


甘くない大学生活の現実


文系の大学生は、徐々に授業が少なくなって

4年生はほとんど大学に行かない。


理系の大学生は学年が上がるほど

勉強が多くて大変になる。


とよく聞きますよね?


理学療法士は「理系」に分類されます。


よく聞く、「理系は大変」は事実です。


1年生から夜まで授業。

学年が上がるたびに進級試験が厳しくなって

国家試験を受ける前にも

卒業試験があります。


1年生の授業は

基礎の基礎。

医学の基礎を学びますが


この時の頑張りが

進級に響きます。


引いては国家試験に大きく響きます。

これは冗談抜きです。

1年生で躓くと

巻き返しにはとても苦労します。


運命を分ける進級試験


大学や専門学校によりますが

1年生から2年生は自動的に上がれます。

もちろん学校に行っていなくて出席日数が足りない

とか、懲罰などがあれば別ですが・・


普通に学校へ行き勉強していれば

自動的に2年生になれます。


しかし、2年生から3年生になるためには

厳しい条件があります。


例えば、

・必要な単位数を取得していない

・必修科目を1単位でも落としている

・実技試験で不合格になる

などです。


究極を言えば、1年生で必要な単位を取れてないと

2年生で取ることは厳しいです。


なぜならば2年生は取らなきゃいけない授業で

1週間が埋まってしまい

空き時間があまりない。


空き時間があったとしても

その時間にその単位が取れる科目が

配置されているとも限らないのが現実です。


初めての病院実習


3年生になると

初めて1人(またはペア)で

病院の実習が始まります。


そこでアドバイザーという

先生がついて

実際の患者さんに

検査をしたり

治療をしたり

レポートを書いたりすることが

始まります。


アドバイザーには実際の理学療法士が

なってくれて

検査や治療を行う上でアドバイスをくれたり

実際にやり方を見せてくれます。


私が学生だった時の実習は

まだまだ厳しい時代で

毎日毎日レポート作成に追われ

冗談抜きで1〜2時間しか寝られない日々が

続きました。


今はカリキュラムや実習の方法が変わったので

そんなことはないです!!


学生が担当する患者さんは

事前に理学療法士が選別して

この患者さんがいいかな?と

ある程度目星をつけて与えます。


なので、比較的いい人が多いです。

学生の検査に対しても

寛容で、話しやすくて

優しくて


でも、必ずそういう患者さんに当たるとも

限りません。


綺麗な部分だけではないのです。


なので、本当になりたい!という気持ちがないと

嫌だな・・

という気持ちが先行してしまうことがあります。


何か目指すものがないと

乗り切れません。


しかし、この実習を乗り切れないと

単位がもらえず

実習で落ちてしまうと

まず進級はできません。


待ち受ける国家試験と就職活動


無事に4年生になれたら

就職活動が始まります。


普通の大学生なら3年生で

就職活動をすると思いますが


理学療法士の就活は

4年生になってから始まります。


早い人は5月ごろから決まり始めますが

ほとんどは夏休みから12月ごろまで。


12月ごろから国家試験に向けた勉強が

本格的になるし

卒業試験も始まってくる。


国家試験の勉強は

人生で一番勉強しました。


毎日朝9時から

夜11時まで図書館にこもり

勉強勉強勉強勉強


頭がおかしくなるんじゃないかと思うくらい

勉強づくしでした。


やってもやってもやってもやっても

不安に襲われ


やってもやってもやってもやっても

分からない事ばかりが目につき

落ちたらどうしよう・・


毎日毎日そんな不安に襲われ

夢にまで出てくる。


そんな日々でした。


実際に病んでやめた人もいました・・。



私の場合

12月になっても就職が決まってなくて

試験の不安も

就職の不安も

2重の不安が重なり

日に日におかしくなりました笑


今では笑い話ですけどね。


結局年末のちょっと前に

無事に就職も決まり


国家試験も合格ライン+50点弱で

合格できました。


理学療法士になって思うこと


辛いこともたくさんありましたが

目指していた理学療法士になれて

良かったと思っています。


昨日まで歩けなかった患者さんが

目の前で歩けるようになったり。

この瞬間は、お医者さんには味わえない嬉しさです。


手術をしてリハビリして

元気になって退院して行ったり


スポーツに復帰できて

初めての試合で撮った写真を

持ってきてくれたり


理学療法士目指します!!

と言ってくれた患者さんもいたり

実際になった患者さんもいました。


やりがいはすごくあります。


なので、本当になりたい!!

という気持ちがある人は

目指すと良いと思います。


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