鬼気森然～ききしんぜん～

ここから先はあちらの域よ
行くなら止めぬが惜しくはないか
その身も心も喰われて果つる
手を引く兄さま（にさま）に惑うなら
覚悟の丈なぞ砕いて焼べろ
呼ばれる声音に抗えぬ
生まれついてのさだめなら
常世の依り代、虚ろの子
界を渡れよ辻の道

文字あそび
鬼気森然～ききしんぜん～
鋭くただならない気配が漂っている様子。
「鬼気」は身の毛もよだつ、ただならない気配。
「森然」はおごそかな様子。