海市蜃楼~かいししんろう~
揺らぐ足元崩れる視界
赤く溶け行く地平線
蜂の羽音の唸り声
雁字搦めの蜜の味
噎せる花の香、気道を塞ぎ
呼ぶ名も知らぬ細い息
塗分けられた蝶の羽
光の刃でパキリと割れて
切っ先ぬめらせ降り注ぐ
こめかみ打ち抜く鉛の弾は
尊き聖母の胸の中
海市蜃楼~かいししんろう~
気象現象の蜃気楼をさす。
または、非現実的な考えや根拠のない理論のたとえ。
「海市」と「蜃楼」はどちらも蜃気楼(光の異常屈折が原因で遠くのものが浮かんで見えたりする現象)のこと。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?