圧を感じる言葉

先日、ある部署の次長から言われた。

「やらなくていいんなら、いいんだけど」

それは、いつもその部署から回ってくる書類に基づいてする仕事について、書類が来なかったのでやってなかった私に対する言葉だった。
相手は次長なので、下手なことは言えない。でも、本来なら回ってくるはずの書類が無いので、根拠なしに仕事できない。その辺りで堂々巡りの話になり、言われた言葉だ。

やらないとどうなるか…最終的にお客様にご迷惑をかける。それが現場の仕事だ。

先輩の社員に相談して、次長の指示に従ったというメモを残して、仕事は片付けた。一番怖いのは、根拠の書類なしでの仕事だということ。間違っていればお客様にご迷惑をかけるのは同じこと。上司にも報告しておくと、メモを残すよう指示された。

我が社ではやっとハラスメントなどについて、社員への働きかけをするようになってきた。だからこその上司の指示なのだろう。怒ったり、直接的な言葉を言うわけではないけれど、「やらないとあなたの損になるよ」とプレッシャーをかけられたと私が感じた…と言うことが、ハラスメントに抵触していると、私が感じただけでなく、上司もそう判断したのだろう。

さりげなく圧をかける言葉。それは、直接的ではないからいいというのではない。所謂、パワハラの一部だということを、私も肝に銘じて、言葉を選んで行きたいと思う。