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もにょもにょカーソル

Twitterのタイムラインで、日本のgatoというバンドを知った。

"teenage club"という新曲をアップしていて、浮遊感のあるサウンドがカッコいい。


バンドの情報がもっと知りたくて、Googleで"gato"とだけ入れて検索すると、右カラムに端的に情報をまとめたスペースが表示されて、「2018 年、突如インディーシーンに現れたエレクトロバンド」であることを教えてくれる。

この表示はナレッジパネルと言うらしい、調べたい情報をすぐに見つけられるなんて、世の中便利になったもんだ。

 

ニュースサイトで記事を書くのに使うアーティスト写真を探そうと、バンドのオフィシャルサイトにアクセスしてみると、まぁなんとも世界観の強いトップページが現れる。この表現だけ見ても、こだわりや独特の世界観を持ったことが伝わってくるいいデザインやと思う。

ただ、引っかかったのが、トラックパッドで動かした指の動きに少し遅れて、もにょもにょと追従してくる赤丸のカーソル。出来るだけ早く使える写真を探し当てたい自分にとって、ストレスを与える以外の何ものでもない。このサイトに限ったことじゃなくて、独特の世界観を醸し出してるサイトに、この「もにょもにょカーソル」は。使い勝手が悪いし、採用するのやめたらええのにって思った。

 

ただ、自分がストレスを感じたのは、効率を求めていたからなのかもしれないと、新しい考えが湧いてきた。

バンドのオフィシャルサイトを訪れる人の多くは、写真を効率よく探し出そうとなんかしていない。そう考えると、もしかしたら「もにょもにょカーソル」は別にストレスフルな存在ではなくて、訪れた人を楽しませてくれる存在なのかもしれない。

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別に結論じみたものは用意していない。ちょっとした違和感に対して、ちょっと立ち止まって考えてみたら、新しい気づきが得られたって話。

効率ばっかりを重視して生活していたら、ちょっとした違和感を感じても、自分の行動を阻害するものとして切り捨ててしまうと思う。新しい気づきを得るためにも、ちょっとした違和感は大切にしたい。


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