「進んでいる」っていうけれど

電車に乗りながら本を読んでいた時のこと。ふと、「進んでいる」という言葉の使い方に違和感を感じました。


たとえば、「日本に比べてヨーロッパは新エネルギーの導入が進んでいる」のような文章で「進んでいる」という言葉を使いますよね。

このケースでの「進んでいる」って、単純に「発展している」の置き換えとも言えますが、それ以外にも「思考が未来的」って意味があります。


違和感を感じたのは、「進んでいる」という言葉の背景に、「未来になればなるほど、人間の思考は正しいものにアップデートされていくはずだ」という考えがあることに気づいたときでした。

確かに、ものの考え方や概念って時代とともに変化してきたけど、それがより正しい方向へと変化してきたかと言われれば、必ずしもそうじゃないよなって思ったんです。

 

これまで、日本と海外の文化の違いを比較する文脈で「進んでいる」という言葉を使ってきたけど、これを機にやめようと思います。

これからは「進んでいる」の代わりに「イケてる」を使っていくつもりです。

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