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世界最高に迫る - ベルリンマラソン2019 -

 Eliud Kipchoge選手がベルリンマラソンで世界記録を樹立してから1年。今年もベルリンマラソンが行われ、Kipchoge選手はINEOS159プロジェクト(2時間切りを目指すレース)を控えているため欠場したが、男子ではエチオピアのKenenisa Bekele(ケネニサ・ベケレ)選手が2時間01分41秒の歴代2位の驚異的な記録で優勝した。

世界記録まであと2秒

 Kipchoge選手の世界記録にあと2秒と迫り、史上2人目の2時間1分台となりました。レースは見れなかったのですが、とにかくすごい記録ですね。

とはいえBekele選手は5000mと10000mの世界記録保持者で、言わずも知れたレジェンドですので、Kipchoge選手の記録を破る有力候補ではありました。

ただ今回は故障明けの状態であったことが懸念材料でした。東京マラソンもそれで欠場していましたから。また彼の年齢は37歳。彼がどう考えているかは分かりませんが、だんだんと引退も意識し始める段階かも知れません。

そういった中での今回のこの記録はまさに驚異的であり、人間の限界を押し上げてくれたような、そんな結果でした。トラックでの世界記録樹立は今から10年以上前になります。それから今まで世界トップのパフォーマンスを維持し続け、37歳で自己記録を大幅に更新し世界記録に迫りました。

3年ほど前の記事でBekele選手は引退までに2時間1分30秒を目指すと語っています。それを今現実にしようとしているのは、すごいことですね。

マラソンと年齢

 Kipchoge選手は34歳、トラック競技で活躍し、オレゴンプロジェクトにも在籍していたイギリスのMohammed Farah(モハメド・ファラー)選手は36歳。30歳を過ぎて世界のトップを走る選手たちは、日本から見ると年齢が高めですよね。

現在の日本では20代の選手たちの活躍が目立っていますが、そういった選手達がいつまで現役で第一線で走り続けるのか。もちろん国によって生活環境や人生の歩み方は違ってきますので一概に同じように考えられないかも知れませんが、歳を重ねてもまだまだ進化していけるという希望を与えてくれていることは確かです。