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【2020年版】コンビニコーヒーを比べてみた 〜セブンイレブン編〜

セブンイレブンが今のような方式でコーヒーの販売を始めたのが2013年。
気がつけば7年も経っていたとは。

この7年の間にコーヒーを取り巻く環境は様変わりしたが、一方で、コンビニでコーヒーが売られる風景はすっかり当たり前のものになってしまった。

さて、約5年前に私はこんなnoteを書いた。

今以上に拙文であるのはお目溢しいただきたい。
しかも、コーヒーの知識も殆ど無い素人文章なので、なんともお恥ずかしい限りではあるが…

しかしこのnoteが、どうやら未だに読まれているらしい。

noteのダッシュボードで確認すると、確かに月に何人か確実に読んでいる。
なんてことだ。

今も未熟者ではあるが当時よりはまだコーヒーについての知識も増えた。
それゆえに、このnoteを読まれ続けるのは恥ずかしい。

ということで、重い腰を上げ、5年ぶりのコーヒー飲み比べを実施することにした。


比較ルール

今回飲み比べるのはセブンイレブンの「ホットコーヒー」(¥100)と「高級キリマンジャロブレンド」(¥110)の2種類(どちらもレギュラーサイズ)。

ルールは

1. 砂糖もミルクも入れない“ブラック”の状態で飲むこと

2. 熱々の状態と、冷めた状態で飲むこと

3. 味の指標には井崎英典氏の「味わい判定表」(※)を参考にする

この3つ。
それでは早速、比べてみたいと思う。

※15代ワールドバリスタチャンピオン井崎英典氏が著書『世界一美味しいコーヒーの入れ方』(ダイヤモンド社)にて提唱している指標で、苦味と酸味・濃度からコーヒーの後味を大まかに4つの分類に分けるもの。詳しくは同著を参照

比較:見た目

カップのデザイン

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▲写真左から「ホットコーヒー」「高級キリマンジャロブレンド」

色んなところで色んな人が言っているが、高級感の演出に青と金を持ってくるというのが、なかなか心憎い。
「青の贅沢」というキャッチコピーもしっくりくる。
そういえば、「ホットコーヒー」のほうは公式では蓋も白いが、今回購入させていただいた店舗では黒い蓋だった。

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ちなみにこちらが5年前のセブンカフェ。
デザインは今の方がシンプル。カップの表面の処理も変わっているのが分かる。

コーヒーの色

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コーヒーそのものの色は、「ホットコーヒー」も「高級キリマンジャロブレンド」も変わらないように見える。

店内ポップ

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「青の贅沢」(商品名みたいだな)の高級感・重厚感の演出は感じるが、「あなたはどっち?」の文字が興味深い。
「高級キリマンジャロブレンド」を単純な上位互換としているわけではないようだが…

比較:味

さて、順番に実食。

〈ホットコーヒー〉
熱々の印象:苦い
冷めた印象:まろやかで酸味をほのかに感じる
コーヒーっぽい味の変化を楽しめる。

〈高級キリマンジャロブレンド〉
熱々の印象:結構苦い
冷めた印象:変わらず苦い
香りが強くて、全体的にパンチが強い。

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味の分布としては上図のような印象。
どちらもコクを感じる苦味強めな味わいながらも、「高級キリマンジャロブレンド」の方がそれらをより強く感じることができた。

ただ、かと言って「ホットコーヒー」の味が薄いかと言えばそうではなく、むしろしっかりコクも感じる上に、控えめながらも酸味も味わえるコーヒーだった。

注意:あくまで個人の見解です。コーヒー好きの諸兄、優しくしてください。

感想:高級だからって美味しく感じるとは限らない

「高級キリマンジャロブレンド」と聞いて、てっきり「普通のコーヒーよりすっごく美味しくなったコーヒー」なのかと思っていた。

いや、美味しいことには間違いない。

けれども、実際に比べてみるとむしろ「好みや気分によって選んで飲むコーヒー」という印象が強くなった。

「高級キリマンジャロブレンド」は美味しい。冷えても嫌な酸味が出ることも無い。
しかし、個人的には「ホットコーヒー」も美味しいと思う。
むしろ、気分や体調によっては「高級キリマンジャロブレンド」が力強すぎると感じる日もあると思う。

このあたりは人によると思うし、セブンイレブンの売り方を見る限り、そうであることも折込済みなように感じる。

高級だからといって単純に定番の上位互換ではないのだ。


しかしまあ、セブンイレブンのコーヒーはうまいな…


余談

セブンイレブンのホームページが、雑誌のようにやたらカッコいいのでこちらも是非見て欲しい。

発売当初から物議を醸していたコーヒーマシンも、2018年から新型が投入されていた。

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セブンイレブンジャパンと富士電機の共同開発で、コーヒーの抽出時間の短縮や清掃の簡易化を図っているとのこと。

センサーでカップを認識してくれるから、操作ミスも無い。
なかなかすごいマシン。

かつては損益分岐点は1日40杯だとか言われていたけれど、今はどうなんだろう?


っていうか、ここまで書いておいてアレだけど、これ書いたら5年前の拙文余計に読まれてしまうのではないか?逆効果では?


参考文献
株式会社セブンイレブンジャパン ニュースリリース 2018年10月25日
https://www.sej.co.jp/company/news_release/news/2018/20181025_02.html

富士電機技報 第92巻第2号
https://www.fujielectric.co.jp/about/company/gihou_2019/pdf/92-02/FEJ92-02-000-2019a.pdf#page=15

日経新聞 電子版 2018年10月25日
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36915410V21C18A0HE6A00/

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