少女は人形の夢を見る
むかしむかしあるところに、ひとりぼっちの少女がおりました。
少女は病弱で、部屋から出ることもなく、肌は陶器のように美しかった。
一日中部屋に籠る少女の唯一の友達は、4体のお人形。
『彼女たち』は動くことはないけれど、少女はとてもとても大切に扱いました。
この子達がいれば寂しくない。そう思っていた少女は、いつしか自分も人形になれたらいいのに、と想いを募らせるようになりました。
「ねぇ神様、もし神様が本当にいるのなら…私も人形になって、この子達と遊びたいわ」
少女は眠る前に祈りを捧げるようになりました。
ある月の綺麗な晩、少女はいつものようにお人形を窓際に飾ると、おやすみなさいと声をかけ、ベッドへ潜り込みました。
少女からすぅ、すぅ、と寝息が聞こえてくると、窓際の人形たちがぴくりと動きました。
寝ている少女を愛おしい眼差しで見つめ、人形たちは少女の元に集まります。
「愛しい愛しい私たちの主人(マスター)、夢を叶えてあげましょう」
目が覚めると、少女は何故か窓際に座っていました。
寝ぼけて窓までやってきたのだろうか。働かない頭でぼーっとあたりを見回すと、大きな異変に気付きます。
大事にしていた人形と自分が同じ大きさになっていたからです。
ぱち、ぱち、と目の前の人形の瞳が瞬きをしました。
「主人、わたしたちもずっと一緒に遊びたかったのよ」
少女は夢でも見ているのかと思いました。
手をつないで、大好きな4体のお人形が、私の周りをまわっている。
まるで生きているかのように、人形は動いていました。
人形たちは歌を歌いながら、少女のまわりを回ります。
「わたしたちの主人、大好きな主人」
綺麗な4つの歌声が響き合い、少女は照れ臭そうに歌を聴きます。
「いつも大切にしてくれてありがとう」
「いつもきれいにしてくれてありがとう」
「いつも遊んでくれてありがとう」
「いつも一緒にいてくれてありがとう」
「わたしのほうこそ、ありがとう。とっても、幸せだわ」
少女は人形の歌に微笑みを浮かべ、幸せそうに笑いました。
これが夢なら、覚めなければいいのに。
そうしたらずっとずっと、私はこの子達と一緒にいられるのに。
そんな気持ちを見透かしたのか、人形たちは笑いました。
「主人、私たちはもうずっと、ずっと一緒にいられるのよ」
ベッドに眠る少女の眼は、開くことはありませんでした。
少女の夢は、永遠に…。
2019.09.12
model:はこ/haine./黒兎/みゅうか/麻人
photo:みれい
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というわけで、5月から練ってた創作ドールちゃんの撮影を無事に終えてきました!!わーい!!
無事に5名で撮影を終えることができました……おそろいのメーカのウィッグ、カラコン、ワンピース…本当にいっぱいご協力して頂けて本当に感謝です。
正直撮り足りなかったので、また機会があれば第二弾撮影したいので時間の許す限りお付き合いください~今度はもっとゆっくり撮影時間設けましょうね(着替え込み4時間は無茶すぎた)
5人並ぶと、統一感もあって本当にかわいくて、タトゥシール余ってたので少女役のはこさんにも貼って、もう全員私のドールにしたかったくらいです。うん、かわいい。
帰り際に慌てて撮っておいたお手手の写真。引きの写真だと正直わかりにくかったんですが、ちゃんと一人だけ少女でしたよ~!笑
意欲があるうちにと思って、編集してたらもう日付が変わりそうですね!今日中になんとかアップできそうでよかったです。
それでは、閲覧いただきありがとうございました♡
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