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続・ロマンスの時刻合わせ|ショートショート

「ねぇ、聞いてる?」

真知子がぼんやりしているので、さやは弁当を脇にやり、箸を口にくわえると、いた両手で真知子の肩を揺さぶった。

「はっはーん、さっきの郵便の坊やのこと。考えてたんでしょ」

さやはこういうことにかけては鼻が利く。仕事にこの嗅覚を発揮できればあっさり部長クラスに昇進だ。けど、なんで? 図星にも動揺だけど、お昼当番は離れ小島のひとりきりなのに、なんでわかったの? 動揺を隠せない真知子にさやが大真面目に言う。

「いいの、いいの。死滅寸前でついに坊やに手を出したか。よくやった! アンタ、わんこでもオスとわかれば逃げちゃうんだもん。そのうち免疫不足で生存できなくなるわよ」

ハハハハ。ごもっとも。ごもっともなんだけど、ほんと、なんでわかったの? 郵便屋さんが来たことも知らないハズでしょ。なんで?

「さっきパソコンにメッセージが来たの『真知子の時刻を合わせてください』って。OKボタンを押したら見えちゃったのよ、アンタの想像が」

(410文字)

脚本で韓国デビューを目指す会社員です! もし、アタイをサポートしてくれはるのなら…あなたのおはようからおやすみまで笑いで見つめるライオンと化します(ガオー)