借金300万円までの道のり22 これでさいご

先述の高額カモセミナーに参加した直後は、
なんか知らんけれどやる気に満ち溢れていて
目がバッキバっきになってたの覚えてる。

でも徐々に、その熱も冷めてきて。

毎週のセミナーに足を運ぶものの
後ろの方に座って、ただ話を聞いてるだけ。

用事あるふりして、
途中で退席したり。

本当につまらなかった。

日中の仕事が終わって
飯買ってルームシェアのアジトに帰る日々。

ストレスで腹一杯メシやお菓子を食べて
ぶくぶく太るのが分かった。

無理に商品を15万円購入したこともあって、
現金はなし。

クレジットカードでなんとか問題を先送りにし、
毎月の給料日が待ち遠しい日々。

秋空が憎たらしい。
イチョウが紅葉して青空ハイライトがすごく綺麗なのに。
僕は、なにも何もすすんでいない。

その時期から、友だちつくりもやめていた。
年末に遠距離恋愛中の彼女に会いに行く予定だけが
頼りだった。でもマジでお金なかった。

来月は、セミナー遠征というものがあって
みんなでバスを乗り継いで他の県までセミナーを
受けにいく。

あぁ、頭が痛くなってきた。


 
あるとき、
僕は泣きながらセミナーに参加した。
朝、おばあちゃんからの電話があったからだ。

ビジネスを開始した直後も涙が溢れてきたことがある。
シャワーを浴びて体をタオルで拭いているとき。

ふと、自分はとんでもない決断をしてしまったのはと
恐怖に囚われて涙が出てきていたのを覚えている。

そのときは自分を奮い立たせた。

でもやっぱり、無計画過ぎた。
勢いでやることじゃないんだよ。
人生は。

ちゃんと普通の生活を送れるようになってから
遊びの部分を取り入れられるのであって、
土台のないやつが何をつべこべやろうとしたところで
うまくいかないのは目に見えていた。

それが今の状況につながっていることも
十分にわかってる。



私は他県のセミナーに参加するのをやめた。
というか、参加の意思表示をせずに
そのままいた。

ところが、
私の許可なく、参加することになっていて、
後でキャンセル料を請求されたときは
ひどく落ち込んだ。

一万円近く請求された。
 
もうここでやめ時だ。

年末にとりあえず、
彼女に会いに行った。

でも、あまり楽しくなかった。

なんでこんなにお金ないの?

と言われる始末。

性行為も一回だけ。
お互いが求めるようなものでは
なくなっていた。

東京に戻った私は
別れを告げられることになる。

元カレとよりを戻すんだってさ。

電話で別れを告げられた。

辛くもなく、
ただ、受け入れるしかなかった。

ちょっと待ってくれ。
と言い出す資格すらないと感じていた。
フラれても仕方ない。

次は、
ルームシェア仲間が
「いつ出ていくの?」
みたいに問い詰めてくる。

なんの気なしし、
来月中旬頃です。
って言った。

さらにさらに、
カモ仲間から
「今辞めるの勿体無いと思うよ」
的なことも言われて。

いや、違うのよ。

勿体無いとかじゃないのよ。

やめたいのよこっちは。
お前らに巻き込まれた犠牲者は
この私で最後にしてくれとも思わなかったが。

だからまた私は、
安いルームシェアができる
部屋を探した。


平日の仕事終わりに
無料のビジネス講演会に足を運んだ。
スポーツ選手がマネジメントについて
語る内容だった。

集まっていたのは50人程度。
その隣に座った30歳くらいの男性から
声をかけられた。

お茶をして、またネットワークビジネスに
誘われた。

いろいろと口説かれたが、
私は断った。

セミナーがある日だけは、教えてもらった。
私は結局行かなかった。


私がビジネスを辞めるときは
逃げ出すように辞めた。

もちろん師匠に挨拶などしなかったし、
ビジネスを辞めるとも連絡はしなかった。

それが俺流の礼儀だった。

紹介者とは一度だけ会った。
もう、会いたくないと思った。

会った時の自信はなくなっていた。


ビジネスをやめて半年くらいは
ルームシェア生活をしていた。

プライベートな空間が欲しいときは
ホテルに泊まった。

なんでこんな生活をしているんだろう。
今でも思う。

東京を出ることにした。

幸い派遣会社に勤めていたので
次回の契約を結ばないことにした。

そこから、東京を出て地方に戻り、
新しい仕事を始めた。

フリーターだ。
日雇いの仕事だ。

そんな生活がかれこれ、5、6年続いている。
自己啓発セミナーにも大金を注ぎ込んだ。

承認欲求を得るために、
SNSでキラキラ投稿を頑張った。

でも
何ひとつ稼げるようになならなかった。

自営業って見栄はってるけれど
僕は誰かの下で働くのが向いているのかもしれない。
だから、無茶はしない。

もう一度、数年かけてちゃんと働いて
借金を返しながらの生活をしていこう。
と思う。

だから私は、借金300万円ある。

・ネットワークビジネス
・見栄を張った自己啓発
・引きこもりニート時期

これらを経て、

私は借金300万円ある。

クレジットカードを限度額いっぱいまで
使った。150万円。
返せるわけないけれど、
どうにかなると思った。

どうにもならなかった。
心配事は起こらないと言われる。

一割くらい起こることもある。

クレジットカード会社に何回も
支払えません支払えません
の電話をした。

毎月数万円ずつ返済していくことで
契約を交わした。

4年前から始まった返済は
今年、終わりを迎えられそうな予感。

消費者金融2社からも借金した。
幸いにも収入がなかったので
借りられる限度額は、50万円と30万円だった。

限度額いっぱいに借りた。
途中、半分くらいまで返済したが
また振り出しに戻った。

ガス代や水道代、電気代も
滞納に滞納を重ねた。
幸い止められる前には支払いができた。

保険料も支払えなかった。
口座引き落としができませんでした通知書が
郵便受けに何度も何度も投函されていた。


お金がなくなった時の心配事は、

・死ぬ
・嫌われる
・苦しむ

と予感していた。
死んでもないし、嫌われてもないが
(公にはしていないので)
苦しんでいることは確かだ。

それと今思い出したので追加しておく。

ネットワークビジネスにまた参戦したことあった。
今度はちゃんとできそうな予感がしたから。
旅行系のなんかだったな。
コロナ前の出来事だったから
よさげなイメージがあった。

Facebookで知り合った方から
連絡があった。

その時に10万円くらいまたぶち込んだかな。

でも一ヶ月もしないうちに辞めた。

話がバラバラで申し訳ない。

でも、ここまで書いて、
本当にすっきりした。

読んでくださった方に
ありがとうと言いたい。

note運営会社にも感謝したい。
こうしたクソッタレの文章が
誰かの目に留まる機会を作ってくださったこと。

おかげで私の気持ちは少し
落ち着いている。

書き出した頃の鉛色の気持ちとは
違った自分に気づけている。

40日くらい書き続けたからか、
自分の罪を公開して赦しを得た気分に
なったからか。


誰にも見せたくない日記を

誰かが見てくれたら嬉しいかも

と矛盾した気持ちで書くしあわせ。


ありがとうござました。

まとめ

社会人一年目でネットワークビジネスをはじめる。新卒で入った会社を速攻で辞め、派遣社員に転職。セミナー、高額商品購入で貯金はゼロ。クレジットカード残高が膨れ上がる。半年続けて逃げ出すように辞める。のち、地方に戻り、日雇いバイトの暮らし。「あのとき、会社を辞めなければ」の後悔が7年経った現在でも浮かんでは消える。成仏させたくてnoteに愚痴を書き始めて一ヶ月。読んでくれた皆さん、ほんとうにありがとう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?