浮気を疑ったらからこそ、 発見出来たもの

君は、きっと浮気している。

恋愛は、浮気が付き物だ。

はじめから浮気すると期待しておけば
受けるダメージも少なくできる。

だから僕は付き合いはじめたときから
浮気を疑っていた。

なかなか会えない日が続く中、
LINEの応答が盛り上がらない時。

きっと浮気をしているだろうと
思うことにした。

久々に会って身体を重ねた時も
愛情を感じなかった。

きっと浮気をしている。
でも、疑いを確認するには至らなかった。

覚悟をしているとはいえ、
現実を突きつけられると
それはそれで辛いからだ。



幸いなことに
浮気を決定づけるような証拠が出てきた。

それとなく
証拠に関して聞いてみた。

小賢しい嘘をついて誤魔化している姿
がそこにはあった。

僕は
思わず興奮した。

こっちは証拠掴んでるっつうのに。

そこでは敢えて
証拠という切り札は
出さなかった。

いつ時も必殺技は、
最後に取っておくものである。

私は浮気のことよりも
隠そうと見え透いた嘘を重ねる姿に
ムカついた。

いろいろな復讐方法を考えた。

大馬鹿者は、感情に左右され
自滅してゆく。

正しい復讐方法を考えることは
高ぶった感情を落ち着かせるのに
適している。

そのうち
気持ちも落ち着きはじめ、
別れても仕方ないから
この関係を続けようと決めた。


浮気を疑いながら付き合い、
実際に浮気された経験は、
僕に良い気付きをもたらした。

僕は、自分の身を守るために
浮気を疑っていたのではなかった。

浮気を隠そうと必死に嘘をついてる姿が
見たかったのだ。


人間のありのままの姿が
そこにはあったから。

この快感は、信じることからは生まれない。

常に疑念を抱き続ける姿勢が
証拠発見に至り、
一生懸命生きる人間を目の当たりに出来たのだ。

これから君は、

浮気した隠し事を持ちながら生きるのではなく、
私に嘘をついてそれがバレていない
と思いながら生活するだろう。

これこそが必殺技を使わなかった理由だ。

私は、君のありのままの人間的な姿を
受け入れていこう。と思うけど
どうしようかなと悩んでもいる。


必殺技を出そうかどうかも
迷っている。


なぜ、まだ必殺技を出さないかって?


君に嫌われたくないからだよ。

僕を好きでいてくれた頃の君を
まだ捨てられずにいるのさ。

現実を突きつけられるのが
怖いからさ。

受け入れたくないからだ。

時が経ち、

必殺技を忘れた頃にまた
君を好きになるのだろうか。

僕はなんのために
証拠を隠し持っているのだろう。

君は僕にバレるように
わざと証拠を残していたのではないか。

問い詰められるのを君は待っているのか?

それとなく聞いた時は、
それとなく過ぎたから、
嘘ついたのか。

それともわざと嘘をついたのか。

どうして、この期に及んで
君は僕を悩ませるのだ。


もう、
決着はついてるじゃないか。



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