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マッチングアプリのMさん、あなたとの思い出を忘れないよう、ここに置いていきます。ありがとう

会ってLINEを交換しないってことは
きっとそういうことだ。

僕も自分でわかっていたはずだ。

この方とは、
カラダの関係をもつだろうと。

恋人同士の関係には発展しないだろうと。

彼女Mは、恋人を探していた。

僕は、Mさんの唯一無二の人間になりたかった。
唯一無二じゃなくてもよい。

ただ、僕と出会えたことを
少しは思い出して、笑っててほしい。


僕の記憶の中で彼女は生き続ける。

それでいいじゃないか。

そんなに押し付けたいか。
僕のお陰を。

そのへんにいるクソおっさんと変わらんぞ。

あいつは俺が育ててやった
とかいうやつ。

きしょいんじゃ。

お前が思うより、
Mはしっかりしているんだ。

ただ、さびしいのだ。

もう、二度と戻ることない。

あの時間が。

僕は関係を持てたのを誇りに思う。
人生の誇りだ。


僕のことを好きになってはダメだ。
でも本当は好きになってほしい。
くそわがままだろ?

僕は会った人、みんなと付き合いたい。

付き合いたいってどんな状況だろう。

あなたにとって唯一無二になる存在。

そもそもそんな存在、あり得るのだろうか。

あぁ。

ぐるぐると回る。

未練はない。

ただ、寂しいのだ。

もう二度と戻らない時間が。

僕は忘れないだろう。

桜吹雪、公園のベンチ。

あなたとした会話を。
(内容は忘れた、ただ楽しかった)

美味しいと言い合って食べたパンを。

桜の花が舞い落ちるこの景色を
いつか僕たちは並んで見ていた

back number 『はなびら』 2011年4月6日発売1st single

さようなら。ありがとう。

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