三重県津市にある「ニネンノハコ」という謎スペースについて
ニネンノハコ? 二年の函? いったいなんじゃそりゃ。という方のために、この場を借りてハコについての簡単なご紹介をさせていただきたい。
ニネンノハコ縁起帖
むかしむかし、本を溜め込みすぎてアパートの床が抜けそうになった男がおった。男は友人(鳩)に「本に溺れて死にそうだ。書庫を借りたい」と持ち出したところ、鳩は「じゃあみんなで場所を借りて書庫兼お店にしましょう」ととんとん拍子で決まり、早速物件内覧に訪れたのじゃ。
男と鳩と仲間たちが、津市の飲み屋街「大門」の片隅に見つけたその大きな白いハコは、本を置くのにちょうどよし。雑に集まるのにちょうどよしという素敵な物件じゃった。そこで彼らは元飲食店のそのテナントを契約し、えっさほいさとDIYを施した。
そうして生まれたのが、ニネンノハコじゃった。
ちゃんとした説明
ニネンノハコは、三重県津市大門にある「スペース」です。元々は知人の数人たちが書庫兼スペースとして運営を始め、やがて興味を持って集ってきた店番(ハコ番)のみなさまを迎え、週に数回オープン(開ハコ)しています。
ニネンノハコという名前は、運営開始の際に決めたルール「二年ごとにどうしていくかを会議で決める」という方針に由来します。二年の理由は契約更新の期間です。二年ぐらい経つとメンバーたちの生活スタイルなども変化するので、ちょうど良い期間なのかもしれません。現在は2021年にオープンしてからちょうど2週目の二年に入っています。「ゆるくやる」がモットーなので、運営が難しくなったら解散も全然あり得ます。
ハコって何をする場所なの?
ニネンノハコは入場料100円のみでご利用いただけます。
ハコの中に入ってまず目に飛び込んでくるのは、大量の本です。現在では運営者の蔵書の一部に加え、「貸ハコ」として月額500円の貸本棚を設置しています。本の売買やレンタルは行っていませんが、ニネンノハコ内で自由に閲覧していただけます。(もともと運営者の書庫として始まったのに、なぜか貸本棚が増えて書庫機能は減っている。あれれー?おかしいなー?)
ハコの中心には机と椅子とが置かれていて、来ハコ者とハコ番がお菓子を食べながらくつろいだりしています。たまに「映画の感想会」や「劇の感想会(通称:勝手にアフタートーク!)」、「文庫本交換会」など不定期イベントも開催。
イベントは運営メンバーが開催することもありますが、利用者イベントもバシバシ開催しております。ぜひ君もハコでイベントデビューを!
(過去のイベント例を記事下にまとめています)
こんなイベントもありました。
基本的には夜のゆるい集い場的なニネンノハコですが、不定期でメンバーや利用者によるイベントが開催されています。過去4年間に開催されたいろいろなイベントの様子をご紹介します。
鳥関係が多いのは、中心メンバーに「トリ向上委員会」のメンバーが多いため。トリ向上委員会についてはまたいつか詳しく書きましょうぞ。
イベント告知は壁に貼ってあったり……
トイレに書いてあったり!(黒板になっています)
ここにあげた以外にも、ハコではさまざまなイベントを開催してきました。本当に気軽にやってみることができるので、イベント開催希望はどんどんお待ちしております〜!
ぜひぜひご来箱ください
ニネンノハコは面白がってくれる皆様に支えられて運営しております。そもそも「ずっと続けること」を目指してはいませんが、できれば続けていきたいなと思っています。
そう、次の二年がハコにやってくるかどうかは、中心メンバーと一緒に面白がってくださるみなさまにかかっています!
少しでも面白そうと感じてくださった方は、ぜひサポートなどでハコ運営にご協力いただければ幸いです。そして、ぜひぜひハコにご来箱をば📦
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