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ショートショート:秘密警察を宣伝してみる

「お兄さん、警察なんですか?」
「俺?んー、まあ警察っちゃ警察なんだけど、ちょっと違うんだよね。普通の警察より重いっていうか?詳しいことは話せないんだけど」
「えー、知りたーい」
「いやー、それは無理だよ。俺、国を背負ってるからさぁ」

 呆れた。盗聴器と繋がるイヤホンを外し、スコープを覗いて引き金を引く。
 銃声、悲鳴。
 はい、命中。

 我々は「秘密警察」として極秘に活動している。しかし、最近は困ったことに自らの存在を匂わせようとする馬鹿が増えているのだ。モテるとでも思っているのか。
 私はそういう馬鹿の処理を任されている。
 まったく、秘密警察を宣伝してどうするんだ。

 さて、一仕事終えたわけだし、カワイコちゃんと飲むとするか。

「お兄さん、何の仕事されてるんですか?」
「まあ、ちょっと、な」
「えー、教えてくれないんですか?もしかして、言えないような仕事?」
「ああ、そうだ。詳しく言えないが、とても重要な…」

 そして、銃声が響く。



(410字)




たらはかに(田原にか)様の「毎週ショートショートnote」に初参戦しました。

 410字というハードルが高く、今まではやってこなかったのですが。「秘密警察」というワードに惹かれて挑戦してみました。
 こんなんで良いのかな。ズレてるかも。


 ちなみに、なぜ「秘密警察」に惹かれたかというと、この曲を思い出したからです。懐かしい!

秘密警察/ぶりる


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