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ゴーストモーションを今すぐやめよう! テキスト版 Moyashi先生のドラムレッスン

あなたのドラムライフを最適化するドラムオプティマイザー、Moyashi先生こと持冨です。

今回は左足のゴーストモーションをやめようというお話です。テンポキープをするために左足を一生懸命動かしている人が本当に多いですが、これはデメリットばかりなので、止めた方が上手くなるよ!ということをお伝えします。

それでは行ってみましょー!


知らない方のために、まずはゴーストモーションを解説しましょう。

ドラムを演奏する際、ハイハットが開かないように、つまり音が出ないように左足を上下に動かしてリズムを取る方法をゴーストモーションと言います。これは人によって、4分音符で動かしたり、8分音符で動かしたり、やりやすい方法で行います。

メリットはテンポが安定しやすいこと。なので初心者にはおすすめしても良いと思います。左足を使う練習にもなりますしね。
しかし、中級者以上には正直デメリットの方が多いので、初心者以外は即封印しましょう。

ではデメリットを解説していきます。デメリットはこれだけあります。

①ハイハットの音色コントロールが出来ない
②タイムがゴーストモーションの影響を受ける
③ハイハットオープンでゴーストモーションの足が止まると、タイムが変化する
④単純に疲れる

ひとつずつ行きましょう。


①ハイハットの音色コントロールが出来ない

まぁこれは当たり前ですね。つま先に体重がかかってますから。
本来は閉じるか開くかの2択の中に、「軽く閉じている」「2枚のシンバルがギリギリ触れている」とか、グラデーションがあるわけですが、この選択肢を全部殺してしまいます。

僕のように体重が軽いもやしさんたちは、ゴーストモーションをするたびにハイハットが軽く開いて同じ音色をキープ出来ないこともあります。これはいけませんね。そういう音色を「狙って出す」のは良いですが、「出てしまう」はNGです。


②タイムがゴーストモーションの影響を受ける

これに気がついている人は少ないですが、ゴーストモーションに合わせて叩くと、リズムが忙しなかったり、場合によっては少しハネて聴こえたりします。これはゴーストモーションによって、自分が思っているよりもタイムを短く捉えてしまっているのが原因です。

本来「リズムを出しながら叩く」という1アクションで済むところを、「ゴーストモーションでリズムを取り、それに合わせて叩く」という2アクションになります。その分タイミングも遅れますし、遅れた分無意識にタイムを詰まらせて、1小節を成立させようとします。
こうして忙しない演奏になってしまうんです。


③ハイハットオープンでゴーストモーションの足が止まると、タイムが変化する

これは②と同じですが、ハイハットを開いて叩けば左足は止まります。左足に合わせて叩いていたものが今度はガイドが無くなってしまうわけですから、タイムも当然変わってしまいます。
結果、テンポ感も変わってしまうため、「ハイハットオープンになるとテンポ変わるよね」と言われてしまいがちです。


④単純に疲れる

ずっと動かしているわけですから、体力も無駄に消費します。疲れてパフォーマンスが下がるのでは意味がありません。

これだけのデメリットに対して、メリットは「テンポが安定しやすい」だけなので、自分は初心者ではないという人は、今日からゴーストモーションは封印しましょう。

とはいえ左足は鍛えた方が良いです。オススメはジャズを練習することですが、とっつきにくければ、最初はライドシンバルを叩いているときに、スネアのバックビートに合わせて踏むのが良いですね。
まずは2拍4拍でしっかり踏めるようになりましょう。慣れてきたら拍の裏なども試してみましょう。

左足だけ、右手だけなど、どこか1箇所でリズムを取るのではなく、全てのパーツで同じようにリズムを取りましょう。

今回は以上となります。いかがでしたか?
疑問等あれば、コメント欄にコメントをいただければと思います。
それではまた次回お会いしましょう、お疲れ様でしたー!

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