知ってほしい、目標達成の考え方
写真のりんごの部分、これがケーキだというから驚き。
今日は少し嗜好を変えて、目標達成について考えてみたい。
目標を達成するというのは、人生の中で何度も出くわすシーンだ。一般的には受験や就職、仕事の中での成果であったり、スポーツ等の競技でも、いたるところで目標を達成するという場面がある。
ところで、目標を達成するための具体的な方法について、ご存知だろうか?今日は、そのことについて書いてみたい。
◆目標達成に大切な考え方
1.GROWモデル
2.SMARTモデル
3.WOOPモデル
1.GROWモデル
GROW(グロー)モデルはコーチングの基本的な考え方の一つ。
それぞれの頭文字にある要素を明確にしながら、最終的な目標達成に向けて行動を進めていくというもの。
【GROWモデル】
G…Goal(ゴール)
R…Reality(現状)、Resource(資源)
O…Option(選択肢)
W…Will(意思)
Goal
GROWモデルで一番最初に明確にするのがゴール、つまり目標だ。目標を明確にする、とは、その内容を5W1Hで表せるようにするということ。
5W1H
When(いつ)
Where(どこで)
Who(誰が)
What(何を)
Why(なぜ)
How(どのように)
いきなりすべてを具体化することが難しくても、徐々にで良いから具体的に目標を設定してみよう。
Reality、Resource
ゴールを明確にしたら、次に今自分が置かれている現状(Reality)や自分の持っている資源(Resourse)について考えていこう。ここをはっきりさせることで、目標を達成するためにどれだけのギャップがあるか、が見えてくる。特に資源は、有形(人やモノ、お金)や無形(時間や知識)があるので、それらは分けて整理しておくと、次の選択肢が考えやすくなる。
Option
ゴールと現状が明らかになったら、そのギャップをどう埋めていくか、選択肢について考えていく。先程のリソースの中から、何をどう使っていけば、目標に近づけそうかどんどんアイデアを出していく。
その際、注意することは、これまで自分がやってきたパターンばかりに固執しないこと。目標達成が上手くできていないということは、これまで自分がやってきたパターンのどこかに修正が必要だ、ということでもある。だから、これまでとは違う行動を取ることも視野に入れ、選択肢を考えていくことが重要だ。
Will
ここまで、ゴールと現や資源、そのギャップを埋めるための選択肢について考えてきた。GROWモデルの最後は意思(Will)。ここまで考えて、改めて本当にその目標が達成したいものなのか、ワクワクするものなのか、自分自身に問いかけてみる。
そして、本当に心からやりたい、と思えるようであれば、目標達成に向けて今、この瞬間からどんなことが始められるかを考えて、実際にそれに取り組んでみる。
これが、GROWモデルの考え方だ。
2.SMARTモデル
SMARTは目標を立てるときに、押さえるべきポイントをまとめたもの。
【SMARTモデル】
S…Specific(具体的)
M…Measurable(計測可能)
A…Achievable(達成可能)
R…Relevant(価値観に沿う)
T…Time-Bound(期限がある)
Specific
目標は具体的な方が良い。先のGROWモデルでも書いた、5W1Hを意識しながら、達成したい目標を細かく具体化していこう。
Measurable
目標は計測可能な方が良い。そのほうが達成できたかどうかや達成できなかったときに何がダメだったのかが分かるから。
例えば、運動であればタイムや順位、勉強関連でも試験の点数等、目標に数字を入れるようにしよう。もし数字が入れられなくても、大丈夫。目標を具体的にすることで、実際にそれができたかどうかを確認することができる。
Achievable
目標は実現可能な方が良い。目標が壮大すぎて、そもそも実現不可能であれば、あまり良い目標とは言えない。とは言え、明らかに実現できるような目標であっても、それはそれでモチベーションが出ないし、成長も少ないだろう。
今の自分には達成できるかわからないけど、達成できないこともない、そんなバランスを意識して、目標を立ててみよう。
Relevant
目標は自分の価値観に沿った方が良い。他の人から見て素晴らしい目標であって、それが仮に達成可能だとしても、自分が本心からそれをやりたい、と思っていなければ、やるべきではない。
自分がどんな価値観を持っていて、どんなことにワクワクするのか。反対にどんなことは避けたいのか、そういうところを踏まえて、本当にこの目標が自分の価値観と合っているのか、考えてみよう。
Time-Bound
最後に、目標は時間的な期限がある方が良い。いつまでに目標を達成するか、「近い将来」といったあいまいな表現ではなく、「○年後」というように、期限を明確にしてみよう。
これが、SMARTモデルの考え方だ。最後に、先のGROWモデルと少し近いのだけど、最先端の目標達成の考え方であるWOOP(ウープ)モデルを紹介したい。
3.WOOPモデル
WOOPモデルはアメリカの心理学者、G・エッティンゲンが提唱している目標達成のモデルで、それぞれの頭文字は次のことを表している。
【WOOPモデル】
W…Wish(本当の目的)
O…Outcome(実現できる結果)
O…Obstacle(障害)
P…Plan(計画)
WOOPモデルの特徴として、「本当の目的」から現実的な目標となる「実現できる結果」を導き出すことと、その結果をに対して想定される「障害」を明らかにした上で、実行の「計画」を立てるところにある。
GROWモデルでは目標が単一的であったものを、いわば「理想」と「現実」にちゃんと分ける。GROWモデルには無かった、障害への対応も明確に意識することで、より現実的な目標達成のプランが立てられる。開発者のエッティンゲン氏はこのことを”メンタル・コントラスティング”と呼んでいて、これが目標達成の確度を上げるポイントだと言っている。
目標達成に向け、誰かの力を借りることも重要
ここまで、目標達成の考え方や、目標そのものの立て方のポイントを書いてきた。だけど、ここに書いたことを自分一人で進めるのも、なかなか難しいという人が多いと思う。
そんなときは、「コーチング」を受けてみるのもいいかもしれない。紹介になるけれど、日本を代表するコーチングスクールに「アナザーヒストリー」という団体がある。
実は僕も、3年前にこのスクールでコーチングを学んだ。そのおかげで、職場でのコミュニケーションがスムーズになったり、自分のキャリアをより幅広く考えられるようになって、大げさかもしれないけど人生にとってプラスになったと思っている。
そんなスクールが、今、「コーチングを1万人に届けよう」プロジェクトを行っている。新型コロナウイルスで世の中のムードが落ち込む中、コーチングを通じて一人でも悩んでいる人の力になれたら、という活動だ。
もし、この記事を読んでコーチングに興味を持った方がいれば、ぜひ上のサイトにアクセスしてもらえたら嬉しい。スクールではすでに数千人の卒業生がいて、様々な分野で活躍している。だから、今自分が抱えている悩みや目標達成の分野にマッチしたコーチが必ず見つかるはずだ。
こんなときだからこそ、一人で悩みを抱えず、誰かに相談する、そんな心のつながりが少しでも増えたら良いな、と思っている。
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