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君は幸せかい。

言葉がない。
いや、ある。
記事にしたくない。
残るから。

そんな葛藤の中でノートにログインするのは、誰かにこの私の中の渦を覗いて欲しい気持ちが少しあるからだ。覗いて、木の葉や枝など投げ入れてほしい。

昨日友人が自殺した。心の整理なんてついてない。
巨大な渦に飲まれて、生まれて初めて夜が怖かった。
深い闇に飲み込まれそうなんて文章をどこかで
みたことがあるが、ふと気を抜いたら本当にそうなりそうだ。

頭痛がして心ここにあらずという感じ。
それでも目の前のことをひとつひとつこなそうと、
何かに突き動かされる身体をそのまま動かした。
止まってはだめ、考えてはだめ、そう本能が自分を動かしている。
人混みが嫌いなのに、一人ではおかしくなりそうで、
街に出る。街に歩く人混みが尊くぼやけてみえた。

その友人は孤独だった。
冗談だろうと思っていたが、私が家族と同じ又はそれ以上に
心を許せている存在であるといっていたこともある。
慢性的な睡眠不足、その他小さい頃からの健康状態も
いいとはいえない状態で、気分の浮き沈みが激しい人だった。
最近は落ち着いているような気がしていたのだが。
依存されていたのは知っていた。それが辛かった。

そんな彼に私は何回か救われた。
だけど後味が悪い。
私は殺人者のような心持ちで、でも生きなきゃいけなくて。
一生忘れることのない深い傷をつけて彼は先に逃げた。

怒りもある。ずるいなって思ったり。
でも何よりも自分が引き金を引いた一因であろうという認識が、
静かに、そしてゆっくり、心臓を押し潰す。

でも私は生きる。君から貰った純粋な優しさを思い出して。
だからみててよ。側に来れなくても、てか来んな。
今以上に生きて、最後には「死にたくない、もう少し生きたかった」って思って死ぬんだ。

そして聞くよ。
先に逃げて楽になれた?
私にこんな思いさせて、満足した?
もし君が君なりの幸せを見つけてくれてたなら、
そんなにも嬉しいことはない。
君だけのせいじゃない。
この社会が、君がいた環境が、
君の強く弱く尊い光を吸ってしまった。

お願いだから、自分の光を取り戻して。
何でもいいよ。自分で自分を照らしてみて。

最後まで寄り添えなくてごめん。いや、ごめんじゃない。




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