オリオン座の立体的な画像で「奥行き」を実感してみよう
【オリオン座の奥行き(Credit: Ronald Davison)】
冬を代表とする星座といえば「オリオン座」。特徴のある3つの星と鼓(つづみ)のような形状に、冬の大三角形の1つの星であるベテルギウスも含まれています。
そんな特徴的なオリオン座ですが、私たちは星の位置を面のような2次元として見ており、星と星を線でつないで星座の形を描いています。今回は、オリオン座を立体視した”奥行き”がよく分かるように作られた画像を紹介します。この画像では私達の知っているオリオン座とは全く異なる姿で示されています。(拡大画像)
これは、ヒッパルコス衛星による天体の位置や年周視差を計測したデータ(ヒッパルコス星表)を用いて、オリオン座の明るい星の相対的な位置を再構成したもの。星が見た目の天球上からどれほど離れているか(宇宙空間でどれほど「奥行き」があるか)を表しています。
画像右上に位置する一番遠いのは「アルニラム(Alnilam)」です。地球から見ると、オリオンのベルトを構成する3つの星のうち、真ん中の星にあたります。アルニラムは地球から約2000光年の距離にあり、他の2つの星「アルニタク(Alnitak)」と「ミンタカ(Mintaka)」より約3倍も離れています。立体視でみると偶然に2等星が一列に3つ並んだ、ということが分かります。>>続きはこちら
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Image Credit: Ronald Davison
Source: APOD https://apod.nasa.gov/apod/ap200919.html
文/吉田哲郎
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