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タイタンのクレーターから有機物と水の氷の混合物を発見

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【土星の衛星タイタン(Credit: NASA/JPL-Caltech/University of Arizona/University of Idaho)】

ヨーロッパ宇宙機関(ESA)のソロモニドゥ博士などからなる研究チームは9月1日、土星最大の衛星タイタンのクレーターから有機物と水(H2O)の氷の混合物を発見したと発表しました。研究チームはNASAの土星探査機カッシーニに搭載された可視・赤外線マッピング分光計(VIMS)と呼ばれる観測装置から得られたデータを分析することによって、この発見を成し遂げました。

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【タイタンのクレーターの画像(Credit: NASA/JPL)】

タイタンの地形は緯度によって特徴があります。乾燥した赤道地方には砂丘が多く、湿潤な極地方にはメタンなどでできた海や湖が集中し、中間の中緯度には平原が広がっています。研究チームは、このような赤道地方のクレーター4個と中緯度地方のクレーター5個を調べました。

すると、赤道地方のクレーターからは主に暗い色の未知の有機物がみつかりました。これに対して、中緯度地方のクレーターからは有機物と水の氷の混合物がみつかりました。

ところでなぜこのような違いが生まれるのでしょうか? >>続きはこちら

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Image Credit: NASA / JPL-Caltech / ASI./NASA/JPL-Caltech/University of Arizona/University of Idaho
Source: SCI-NEWS/論文
文/飯銅重幸

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