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ストレスとベジマイト

 ADHD脳の一番の御し方は、たぶんストレスへの上手な対処なんじゃないか、と思うに至っています。動きにくくなってきた脳を、重くなってきた腰をつどつど、どうにか持ち上げて、作業興奮で動かし、どんなに進まなくとも、何かをやり始める、そして何かを完了させ、達成感のドーパミンをちゃんと送り出してやる。そうしないと、また、故障してしまいそうだ。

 休憩すればいいんだけれど、自分の脳は止まってしまうと死んでしまうマグロのようなところがあるから。

 6月初めあたりからなだらかな下降線をたどっているわたしのバイオリズム。原因は、ストレスを拾ってしまっているから。ストレスを拾うのはいとも簡単。現状を否定して、底のところの自己否定にちょっと、火を点ければいい。失敗の記憶がいくらでもフラッシュバックして、不安な未来を脳内に生成してくれる。

 努めて、手を動かすようにしているのだけれど、ストレスに上手く対処できないと、持ち前の不注意がひどくなる。だから、ミスをして、落ち込む、止まる、そこに自己嫌悪、に陥りがちなんだけれど、そこをぐっと踏みとどまる。

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 ところで、わたしはときどき唇を荒らす。パカパカになって割れてしまうほどになるから、大口を開けて食べられないし、笑えないし、ヒリヒリと過敏でそよ風さえも障る。

 一昨週、この唇の荒れがあまりにひどくなったので、ホメオパシーでお世話になっている先生に対処法を仰いだ。

 「口唇の荒れは、ビタミンB群の欠乏が原因なことが多い。ビタミンB群は、ストレスがかかると大量に消費されるから、そういう時はサプリで補ったりも必要ですよ」

 …ストレスと、ビタミンBと、体調が、なんとなくつながった瞬間だった。

 そして、ベジマイトが急激に恋しくなった。

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 ベジマイトと出会ったのは、12年前の夏だった。オーストラリアの女の子が教えてくれた。

 そう、ベジマイトはオーストラリアのブレッドスプレッドだ。チョコレートみたいな色をしているけど、舐めるとその期待は見事に裏切られる。しょっぱくて、独特の風味がある。その内実?は酵母の抽出物とビタミンBを混ぜたもので、たぶん栄養補給のために作られている。その強烈な味は、好みがはっきり分かれるようで、ご当地では普通に食べられているけれど、外国人(多くはアメリカ人)がベジマイトを試食して、何だこれ!ってなっている動画がたくさんあったりする。

 中身は良く知らなかったけれど、私はこれを好きになってしまった方で。その後、自分で見つけては買って食べたりしていた。

 今回、ビタミンB群、と思ったときに、このベジマイトを一瓶舐めつくしたい衝動に駆られた。ザ・ビタミンBみたいな味がするのだ。

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 アマゾンで見つけて、昨日とどき、一休さんの水あめのごとく、なめなめしています…♡

 脳が落ち着かない人、それが体にも表れてしまうストレスにさらされている人、ベジマイト、オススメです。


 

CMも好き!

We're happy little Vegemite as bright as bright can be
We all enjoy our Vegemite for breakfast and tea
Our fathers say we're growing stronger every single day
Because we LOVE our Vegemite, we all ENJOY our Vegimete
It puts a rose in every cheek ♪


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