小噺@薬局
えー、しばらくぶりに心療内科に行って、帰りに薬局に寄ってお薬をもらったんだけどね、薬を渡しながら、男性のほっそりした薬剤師さんが、一言。
薬剤師さん:しばらくいらっしゃらなかったみたいですが、調子はすっかり良いんですか。
わたし:(じゃあ今わたしがいただこうとしている漢方薬の束は、何だと言うのだろう、というギャップにツボリつつ)いや、調子が悪いから来ました。
(心の中)↓
©吾峠呼世晴
薬剤師さん:そうですか、コロナもありましたしね。
わたし:コロナで外出自粛の時は平気だったんですけど…平常に戻ったら、エネルギー足らなくなって。
薬剤師さん:そうですね、コロナでまだまだ色々ありますしね。
わたし:(OOH…!!)
マスクの下で、必死に笑い出すのをこらえる私。にやける私の口元。マスク、しててよかった、ってこんなに思ったこと、なかったな(笑)
この、かみ合わない会話に、笑える自分を発見して、元気がなくて病院に行ったわたしは、何だか元気が出たのです。
世の中は、何かがとっても得意な人とそれなりにできる人と、極端に苦手な人がいて、それで回っていて、それで良いのではないか、と。
みんながコミュニケーション上手じゃなくて、局所的に不器用な人もいて、それで良いんだよな、と。
私も、場面によっては、何かにいっぱいいっぱいになっていて、今回の薬剤師さんの立場になってしまうことがある。状況からみて大多数の人は「当然」と思う、言動が取れないことがあるのを、何となく分かっているから、なおさら、そう思ったのです。
わたしのうっかりと、それが続いてしまう星回りというか時期と、それをとがめてしまうお利口さんな私の頭と、それで劣等生の心理状態にいつでも逆戻りしてしまう癖。
浮き沈み、まだまだあると、思いますが、そういう気持ちで、ほどほどに、乗り切って行きたいなと思います。健やかなるときも病めるときも、まるごと。
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