運命の人は、あなたのなかに
”うつくしくて優しいお姫様は、王子様と幸せに暮らしました”
的な幸福論は、思いのほか市民権を得て流通していて、じぶんもそいつにやられた一人で、まだ残り香のようなものにほだされている部分があるな、とふと思った。
お姫様の条件を、人が喜ぶように振る舞い、装う、というとこに照準を定めてしまうと、おかしなことになる。「お姫様」の見た目やアクションは、周りの人を魅了するけれど、それが「万人受けするお姫様」像を演じたからじゃない、というところがミソだと思う。その人らしさを体現していっ