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継母の正体【無料記事】

みんなが父の元を去る際に父には5000万円の生命保険がかけられていた。

しかし満期を迎え、更新したら保険料は大幅にアップ…
それでも一年間は頑張って払ったと言う。
その事を継母はこう言った…
「酒を飲み始めたと知って、どうせすぐ死んじゃうと思ったから頑張って保険料を払ったけど意に反して生き延びちゃったじゃん。でももうこれ以上は払いきれなくなって2000万に減額したんだ。」
と…
正直凍りついた。
意に反して!?
その一言は聞きずてならない。
この女は…
小学生の私から父親を奪ったこの女は…
高い保険料をかけて私の父親が死ぬのを待っていたと言うのか!?
「死なれてもさぁ…」
ひきつりながら私が返した言葉…
聞きずてならないが今はケンカをする時では無い。
問題は凄く深刻で複雑なのだ。
真実を知った上で冷静に対処したい。
しかし、この2年間私は父が死ぬ事だけをひたすら恐れて生きてきた。
しかしこの女は2年間父が死ぬのを待っていたのだ。
そんな連中から私が守るべき人間は父だ。
困った事に叔父は
「もらってもいない金をもらったなんて嘘はつけない」
と継母に言って来たらしい。
頼んだのは父と私だ!
しかし私には何も言って来ない叔父達…
継母はそれに対し
「そんな嘘はつかなくていいよ」
と答えたと言う。
しかし祖母にお金の説明をする席には行けないと電話の向こうで泣くのである。
正気の沙汰では無い…
「この10年間、贅沢にお金を使ってきたわけでは無い。お父さんが働かないから仕方が無かった」
と。
いやいや…
私の目から見た限り貧乏人を小馬鹿にしながらかなり贅沢に暮らしていたと思う。
実際に小馬鹿にされて来た本人である私が言うのだから間違いない。
そして子供の学費ならどんなお金をどんな風に使ってもいいと言うのだろうか。
高い進学塾に2人通わせて専門学校だの私立大学だのと…
それでお金が無くなった事を全て父のせいにして祖母や叔父達からたった一人で責められろと言うのだろうか。
生活費を握っていたのも主導権を握っていたのも継母では無いか。
自分の生んだ子が可愛くてつい8000万も使ってしまったと開き直って説明すれば良いではないか!
離婚届に捺印までさせようとしているんだから…
内心本当に穏やかでは無かった。
しかし私は
「いいよ…来ないで…」
そう答えた。

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