ひとりたび
きみを追いかけて旅に出よう。
ひとり、バイクをぶっ飛ばす。
路端の標識はみんな一方通行。
ただ時空の飛躍的な旅を感じる。
川がどこまでも続いている。
どっちが上下かも知らぬまま。
路は堤防の上まっすぐ伸びる。
そらは薄青のまま染みている。
ときおり足を停める。
そこは、君も降り立った地点。
見る景色、香る風も、君と同一。
青草が誰にも知られずゆらいでいる。
君に追いつく旅に出よう。
ゆき先どこやら、知らぬまま。
路端の標識はみんな一方通行。
追いつけるかも、知らぬまま。
*
KISE iruka text 127;
on My own.
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