服それぞれに於ける制約、コーデハウツーへの嫌悪感

「古着はコーデを組むこと自体難しいから苦手」という声を特に同世代からよく聞く。
正直これに関しては、半分正解半分誤りだと私は思っている。古着を買い始めると先ず浮かんでくる悩みが、恐らく「これどう組むべき?」だと思う。元々がファストファッションブランドの服しか着ていなかったのであれば尚更。私もそうだった。だからこれは凄く共感できる。
ただ半分誤りとした訳は、手持ちの古着が増えてくればくるほど、逆に既製品に頼らずとも何となく古着のみでコーデを組めるようになるから。私は現在古着でパンツ約25本、トップス約40着、アウター約20着ほど持っている。ここまで来ると逆に「何を取り入れようか」とか「最近あれ着てないな」とかそんな悩みになってきて、手持ちが少ないからこそ発生する「これと合わせたいものが無い!」という様な"そもそも組めない問題"は発生しにくい。

そうそう、古着沼に沈むことには少し弊害があって、所謂ファストファッションのみでコーデが組めなくなることだ。古着の組み方には正解がない。古着の着方着回し方でいちいちあーだこーだ講釈を垂れているファッション系(笑)YouTuberの言ってることは当てにしなくていい。基本的にマネキンはないんだし、自分がマネキンになるしかない。どう組むかなんてその人の自由で「NGファッション」などと嫌味を言ってくる様な奴なんか無視すればいい(まぁある程度TPOに沿った上で)。そうして古着のみでコーデを組み続けていると、いざ(とりわけファストファッションブランドの)アパレル店員になったときひじょうに困る。これは私が最近ヒシヒシと感じていることで、私のファッションセンスがないだけなのか解らないが、とにかく自分の本当にオススメしたい服が無い。そもそも本社は作ろうとしない。はぁ…


それから、先程NGファッションがどうしたこうしたなどとベラベラ語っているファッション系(笑)インフルエンサーについて少し触れたが、

私はそういう人がコンテンツ化するコーデハウツー系動画がどうしても好きになれなくて。
なんでかって、自己啓発本に似てるから。ああいうコンテンツこそ本当に色々な人の可能性の芽を潰してしまうことに他ならないと思う。だからさ、ハウツーとか気にしなくていい。先ずは自分の組みたいように組んでみて、それで馴染みの古着屋の店員さんにでもアドバイスを貰ってどんどん完成系に近づけていくのが健全なんじゃないかな。多分ね。
あれらもルッキズムと少し関連があるというか、皆が皆一般解を並べて真似しかしなくて、そういうのを観てるとどうしても同調圧力みたいなものを感じてしまう。「これ以外受け付けません」的なさ。
もっと皆のびのびファッションを楽しめばいいのになって思ったりする。でも世の中そう単純じゃないのも解ってるつもりだし、そういうコンテンツが好きならそれでいい。ただ私は観ようと思わないし、それに苦しんでる人が居るのならそこから逸脱することの背中を押したいとも思う。
ただそれだけ。

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