ポーカーフェイスの裏で泣く

なんとか、堪えられたんだ。



わたしが、辛くて、やるせなくて。
胸を掻き毟るほどに、切なくて。
自分ではどうにもできない、想い。

本当なら、自分で抱え続けて墓場まで持っていけば良かったんだと思う。
けれど、堪えられなくて断片的には溢していた。

断片的に溢していた時は、無意識に涙ながらに辛い思いを話していた。
わたし自身、何故涙が溢れるのか分からないまま話をしていた。
反面、それだけわたし自身のこころに致命傷を負ったのかもしれないとも思った。


これまで断片的には伝えていたけれど、事の全容…詳細にまでは触れていなかった。
そして、わたしの持ってはならない思いも。

けれど、ここまで伝えきれていないものを吐き出してみようとふと思った。

時効ではないかもしれないけれど、わたしの中では
「もう、どうでもいいや。わたし人間じゃないし!」
と、どこかでプツッと切れたのかもしれない。笑

そして、何よりも、いつ死ぬか分からない。
【死ぬ】という選択を取ったとしても、この傷付けられた様々な嫌な思いたちだけは墓場まで持って行きたくないという直感がはたらいた。

言わなくても良い感情まで言ったのは、わたしの落ち度だと思う。
けれど、張本人に伝えるつもりはないからもう良いだろう。

本来なら、話しながら涙が溢れていたかもしれない。
けれど、ある程度表面上は淡々と話しつつ、こころでは泣いた。

そういうふうにできたのは、普段の場所とは違う場所だったからかもしれない。



こころが死んだ状態で、更に心身の疲労が重なるとある意味鈍感になるのかもしれない。
けれど、ポーカーフェイスの裏で泣くことができたのは少し強くなれたのだろうか?

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