答え合わせ

わたし自身の、脳のしくみを知る。



成人してからの発達障害についての検査は、とても難しいものがある。

まだ両親が健在であれば、何かしら結果が出た時に発達障害というものを診断しやすい。
けれど、両親共に亡くなっている場合や両親と絶縁しているなどで幼少期の話が聞けないとなると診断がつかないのが現実だ。

例え、自分自身が心理検査で発達障害だという結果になっていても、だ。
わたしの場合は、両親共に亡くなっている(父親については知らないが亡くなっているだろう)為発達障害の「疑い」「可能性がある」までしか診断は下されないのだ。

これは受診先や主治医によって違うのだろうか?
ただ、わたしの場合は受診先が大病院の為とても厳格におこなっている。

なので、事前に主治医からは

「心理検査だけでは、発達障害とハッキリ診断はできない。もし発達障害のレベルであっても、両親から幼少期の話が聞けない為に可能性ありや疑いがあるまでしか結果を伝えることができない。」

と言われていた為、そこは仕方ないと思っている。
(何でだ?とモヤモヤはするけれど。)

先日、2度に分けて心理検査を数種類受けた結果が分かった。

そこで、わたしは納得してしまったのだ。
わたしの「生き辛さ」の理由、そしてわたしの脳のしくみや他の障害もあるのではないか?という疑いが間違いではなかったということを。

元々、聴覚過敏が少しあることや白黒思考や0/100思考、完璧主義というところは自覚していた。
その結果が、心理検査にストレートに出ていたのだ。

大の苦手としている計算、数学、見ていて段々と気持ち悪くなってくる図形の組み立て…。
ここが苦手分野であることがハッキリ証明された。

そして、周りからよく言われている「論理的に物事を考え、話す」ところは少しだけ強みとなるらしい。
これも、検査でハッキリ証明された。

何よりも、周りから驚かれる(私にとっては当たり前)「耳から聞き取って覚える」ことや「記憶力」。
ここがかなり強みということも証明された。

わたしは、相手からバーっと言われてそれを脳内整理することに時間がかかる。
それも処理速度の遅さということで、検査で証明された。

だからこそ、相手の話を聞き取りながらメモを取ったり、時にメモだけれどもグラレコっぽく描いて可視化させる。
このことが、わたしにはとても良いことらしい。
これも、検査で証明された。

苦手なものを補う為に、メモやグラレコをすることは間違っていなかった。
今までわたしがやってきたことは、良かったんだとハッキリ証明されたことは安心材料となった。

特に業務の時や、急な案件が降ってくる時などでバーっと流れを話されてすぐやれ!と言われるとパニックになる。
だからこそ、走り書きだろうがわたしが理解する為にメモを取る。

メモを取る、グラレコっぽく描き可視化させることはわたし自身の効率化にピッタリ!
これをわたしはもう少し強みにして、色んな経験をまた積みたいと思った。

そして、わたしはもし両親が存命中に精神科なり心療内科で心理検査を受けられていたら、ASDと診断されていたのだろうということが判明した。
ここだけが、両親共にいない為障害として診断されないことが悔しい。

けれど、常に思っていた

「わたしは、うつから適応障害に変わっていても他に何かしら障害があるのではないか?」
「この生き辛さは【何か違う】。」
「わたしは、発達障害や境界性パーソナリティー障害などがあるのではないか?」

「わたしの無能さは、うつや適応障害だけではないはずだ。」

わたしが常に思っている疑問

このような疑問たちが、心理検査を通して間違っていなかったことが証明された。

わたしは、この結果に落胆はしていない。
寧ろ、やはりそうだったのかと腑に落ちた。

わたしの本当の「生き辛さ」の原因が分かっただけ、わたしは少しだけ自分を知ることができ安堵した。

ただ、両親からの話が聞けないからという理由だけで診断名や障害認定されないということだけは納得いかない。
唯一納得いかないのはそこだけだ。

わたしの疲れやすさ、対人関係の悩み、無能さ…さまざまな悩みや葛藤の原因の答え合わせになった。
わたしにとって、意義のある検査だった。

勇気を出して、相談してよかった。



わたしの「生き辛さ」、「無能さ」。
全てのモヤモヤが繋がり、正体が分かった。
生きている内に、わたしの脳の働きを知れたこと。
それは、今後「生きやすさ」や「消える決断」をしやすくなる鍵となる。


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