研究者の魅力を「引き出し」「伝える」プロのこだわり、というイベント雑感(2)

こんど(8/25)京都大学でこんなイベントを開催する。

リンク:研究者の魅力を「引き出し」「伝える」プロのこだわり

前回の記事に続いて、このイベントを開催しようと思った理由について、まずは、下記文章を読んでもらいたい。モーリタニアでの研究生活を綴ったブログや第4回ニコニコ学会βのむしむし生放送などを通じて話題となり、今では地道に積み上げた研究成果が評価されて、京都大学・白眉センターに所属するバッタ博士こと前野ウルド浩太郎が以前書いていた記事からの引用である。

なんかこう……自分を面白がって、利用したいというか、そういう人たちがいっぱい来て。そういう人たちからのメールって無礼というか、バカにしてるというか「俺が取材してやるから、お前時間空けろ」みたいな。自分もブログでああいうバカなことしてるから、そう思われても当然なのかもしれないけど、雑な扱いをされているというか、研究者として見られてないんだなと……。

リンク:帰ってきたバッタ博士[後編]

今回のイベントに登壇いただくゲストの1人、ガレージ高井さんには「80年代のバンドブーム」を例に、なぜこのようなことになるのかについてもお話いただく予定である。

リンク:第1回ガレージ勉強会

登壇者について補足しておくと、今回の登壇者は3名で

・研究者の魅力を伝える活動をしているプロ2名
・自分で自分の見せ方を試行錯誤している研究者1名

という構成だが(各登壇者の詳細は別途記事に書く予定)、前者の2人を選んだ理由の1つは「STAP騒動の初期に、マスコミが割烹着で騒いでたのに即座に苦言を呈していたから」である。

高井さんは「メディアはネタとして消費できる物であれば対象は何でもいい」とよく言っており、今は研究者(分かりやすく言うとリケジョとか)がその対象にされる可能性があると言っている。

昨年3月には研究者グループ「ヤバ研」が下記のようなイベントも主催しており、(ヤバ研は継続的にメディアと研究者に関するイベントを開催している)メディアと研究者の関係性について、ちゃんと考える機会を自分でも作りたいと思い、イベントを開催することにしたのである。

リンク:「ヤバ研 meets メディアワークショップ 研究者はメディアに出てコンテンツになるべき?」Togetterまとめ(Ustのリンクもあり)

前回の記事でゲーム実況に触れた際に「自らをコンテンツ化して、ファンを作って、お金が回ればいいな」と書いたが、「自分がコントロールすべきところ」と「周りの波に任せてよいところ」を切り分け、前者についてしっかりとコントロールできてさえいれば良いのでは、というのが現時点で自分が思っていることである。

で、「自分がコントロールすべきところ」と「周りの波に任せてよいところ」の切り分けがイベントで話す1つのポイントになっていくと思うのだが、イベント当日を迎える前に自分なりに考えていることを次回の記事にまとめておこうと思う。


【研究者の魅力を「引き出し」「伝える」プロのこだわり・記事まとめ】

リンク:まとめサイト(関連情報のリンク集など)

リンク:雑感(1) 開催しようと思った理由(ポジティブ編)

リンク:雑感(2) 開催しようと思った理由(ネガティブ編)

リンク:雑感(3) 何を持って研究者というのか、について

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