研究者の魅力を「引き出し」「伝える」プロのこだわり、というイベント雑感(1)

こんど(8/25)京都大学でこんなイベントを開催する。

リンク:研究者の魅力を「引き出し」「伝える」プロのこだわり

自分の力不足により告知文がさっぱりした内容になってしまい、これでは内容も伝わらないだろうということで(伝えるをテーマにしたイベントなのに。。)、これから何回かに分けて、このイベントについて考えていることを文章にまとめていこうと思う。

今回の研究会のポイントは「研究」ではなく「研究者」、つまり「研究内容」ではなく「人」にフォーカスした魅力の伝え方について語る、という点である。

僕は数年前から「研究内容」ではなく「研究者」を応援する方法は作れないか、具体的にはお金を供給できないかと漠然と考えていた。ミュージシャンに例えるなら、前者は「作品を買うこと」で、後者は「ファンクラブに入ること」みたいなイメージである。

アカデミックポストや研究費の獲得競争の激化により、研究テーマも成果が出やすいものや時流にのったものに移ろっていく中、研究者に対して「あなたはあなたのままでいてください」と言ってあげられるシステムがあったらいいなと思っていた。

極端に言えば「今日も実験うまく行かなかった。ダメだー」みたいな研究者の日常を応援したいという人が出てくることこそが、長期的な研究をこの社会に存続させうる1つの方法だと思っている。

これに関連した話で、僕が最近興味を持っていることにゲーム実況がある。

リンク:今はやりの『ゲーム実況』って何?

ゲーム実況というのは、ざっくり言うと「ゲームしてる画面を映しながら、プレイヤーが考えてることしゃべったり、周りの人がちゃちゃ入れたりする」もので、僕も最初のうちは何が面白いんだろうと思って見始めたものの、今ではすっかり大好きになってしまった。

研究者って実験しながら何考えてるんだろうとか、野外調査の失敗&失敗&たまに成功したときの気持ちの高ぶりを共有したいとか、研究者同士の雑談ってどんな感じなんだろうとか、そういうことが伝われば、「研究者が研究してることそのもの」がコンテンツになり、ファンがつき、お金が回る可能性はあるかなと思っている。

今回のイベントではゲーム実況との絡みまで話す予定が無いので、いったん話題を戻すが、とにかく研究者という「人」を応援するために、研究者の魅力をどう伝えるか、伝えるべき魅力をどう引き出すか、ということについて話をしよう、というのが今回のイベントの趣旨である。

今回の記事は、このイベントを開催しようと思った理由のうち「ポジティブかつ僕の内から出てきた」内容を書いた。実は、今回書いた他に「ネガティブかつ自分以外の人からの声」も大きな理由になっているのだが、それについては次の記事で書く。

p.s.
前述のゲーム実況も含め、ゲーム(広く取るとエンタメ)と学問の関係については、10月以降の研究会で別途取り上げる予定。


【研究者の魅力を「引き出し」「伝える」プロのこだわり・記事まとめ】

リンク:まとめサイト(関連情報のリンク集など)

リンク:雑感(1) 開催しようと思った理由(ポジティブ編)

リンク:雑感(2) 開催しようと思った理由(ネガティブ編)

リンク:雑感(3) 何を持って研究者というのか、について

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