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自作のDTM作品をネットに晒す事について思う事

SNSが普及し、誰でも簡単にネット上に自身の作品を公開できるようになった昨今、それ故に苦悩される方々も結構いらっしゃるように思います。語れるほど多くの経験をした訳では無いし、偉そうに語れるほどの作品を作ってる訳では無いけれど、思った事をあくまでも僕の主観で書きたいと思います。

目的によって考え方は大きく違う

大前提としてどこを目指しているかで変わってくると思います。

大きく分けると何らかの仕事として創作活動をする場合と、完全に趣味として創作活動をする場合です。

作品を通して知名度を得て、YouTube等の媒体で広告収入を得たいと思っている場合はもはや職業であると考えていいと思います。
専業では無くても創作物に対して対価を受け取る事を念頭に置いているならば前者と考えます。

こちらの場合は、僕はそういう立ち位置に立ったことが無いので、想像の範疇を超えられませんが、自身のやりたい事よりも売れる事を優先する必要があるように思います。

才能があった上で、努力を惜しまず、更にほんの少しの運も持ち合わせた人だけがプロの世界へ入って行けるものだと思っています。
そこから更にプロの中でも自分のやりたい事をやっていけてる人なんてほんの一握りにも満たないんじゃないかなと思います。

お仕事ですから、納期厳守は当然ですし、クライアントの意向に沿える作品である事、一定以上のクオリティーを担保する事は必須でしょう。
しかも、趣味とは違ってそれを継続しなければなりません。
自身の作品が多少バズった程度で業界へ飛び込むとその後苦労しそうな気がします。

趣味としての創作活動

さて、そんな僕には無縁の世界を想像上で色々言っても仕方が無いので、趣味での創作活動に触れたいと思います。

一口に趣味といってもガチ勢とエンジョイ勢が居ます。
あまり一括りにしてしまうのは好きでは無いですが、ここでは便宜上敢えてそう呼びます。

どっち勢が良いとか悪いとかという話では無いですし、多くの人はどっちでもない中間勢だと思います。

ガチ勢を目指す方へ

ガチ勢の中にはプロ顔負けの技術や知識を有している方も結構居て、それを素でさらっとやってのける人もいれば、血眼になってやっている人もいます。中には創作活動よりもプロモーション活動に躍起になっている人もいますね。

いくら趣味とは言え成長しないままだと飽きてしまいますし、向上心を持つことは素晴らしい事です。

もし、あなたがメンタルにそこそこ自信があって、なおかつ、自身のスキルアップに貪欲ならば、5ちゃんねるの自作曲聞いてよスレッドや初心者用のスレッド等に投稿するのもアリだと思っています。

実際僕もSNS上ではあまり否定的な意見は言いたくないですし、人によってはフォローしている人が作品を投稿したら、とりあえずでいいねを付ける人も結構居るように思います。

5ちゃんねるや2ちゃんねると聞くと嫌悪感を抱いてしまう方もいるかもしれませんし、一昔前のような勢いのあるプラットフォームでは無いですが、SNSやクローズドなコミュニティでは得られることのない意見が貰える貴重な場所だとも思います。

中には叩きたいだけの人も勿論存在しますし、マウント取りたがりな人も居ますが、運が良ければ、自身では気付かなかった弱点のような物を的確に指摘してくれる人もいるし、他では聞けないようなアドバイスをしてくれる人も居ます。

実際に僕も長いブランクに入る前には利用した経験がありますし、現在でもスレッドはたまに覗きに行きます。
まぁ、当時はゴミ以下とか音がぶつかってるだとかパクリだとかMIXがクソすぎて聞くに堪えないとか散々な言われようでしたが、改善案を示してくれる人も結構居ました。
諸刃の剣である事は否めませんが、匿名掲示板ならではの忖度無しの意見がもらえるという意味では価値があると思います。

これだけ言っておいてなんですが、現在の僕が作った曲を投稿してもやっぱりゴミ以下って言われそうなのでスレッドは覗いてもROMってるだけです。
いくぢなしです。

エンジョイ勢の方へ

僕もこちらなのかな。もっとゆるい気もしますが。

そもそも、あなたが創作活動をしているきっかけは何ですか?

色んな人の曲を聴いて感動し、自分もあんな風に曲を作ってみたい。
自分が聞いて、良いと思える曲を作ってみたい。

おそらく多くの方がこれに似た動機で始めたのではないでしょうか?

趣味なんだから好きなようにやればいい

そう、好きな曲を作ればいいのです。
極論を言ってしまえば、他人の評価など関係なく只々自分が好きと思える曲を作ればいいのです。
なので、他人の曲と比べて自分の作品がしょぼいとか、再生数が伸びないとか、いいねがもらえないとかで悩んでおられる方へ

そんな事で自分を卑下する必要なんて全く無いのです。

まずは、あなたの好きを形にする事だけを考えた方が良いです。
僕は自分の作った曲のクオリティーはお察しですが、めちゃくちゃ自分の作った曲が好きです。
世界一自分が作った曲のファンです。
自分が作った曲を聴いてテンション上がってる事もありまくりの傍から見たらキモいナルシストです。
ですが幸せです

脳内麻薬には注意が必要

そして、ネット上に晒すと言う事は、同じ趣味を持った人と情報や意見を交換したいという側面があるのは勿論ですが、もうひとつ、多かれ少なかれ否定しがたい感情がそこに確かにある筈です。

承認欲求です

はい、只自分の好きな曲を作って満足できるのであれば、ローカルに保存してSSDなりHDDなりをパンパンにすればいいのですが、どうやらこんなちっぽけな僕にも承認欲求というヤツが存在するようです。

なんだかんだ言って褒められると嬉しいし、凄いねとか言われちゃうと舞い上がっちゃう。多くの人に聞いてもらえたら嬉しくない訳が無い。
そういうのって励みになるし、いい事だと思うんです。

但し、うっかりすると逆に自身のメンタルを壊しかねないので注意してください。

DTMでは無いですが、随分昔に、とある非常に小くて、クローズドな界隈の中で一瞬だけチヤホヤされた事があるのですが、
最初は「よし、次も良い作品をつくるぞ」
という気持ちになれたのですが、
自分の身の丈を超えた期待をされてしまうと

「がっかりされるのが怖い」

というある意味強迫観念のようなものに変わってしまい、以来作品を作る事が出来なくなってしまいました。

さいごに

趣味と割り切ってやるのであれば、何より一番大切な事は楽しむ事です。
ネットはその楽しみをより一層増やしてくれるものですが、過度に依存しすぎない様に注意したいですね。

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