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【アトツギの為のブログ】番外編:米国に2度負けた日本

■米国に2度負けた日本

米国に2度負けた日本。1度目は誰に聞いても答えられる第二次世界大戦、大東亜戦争において、米国が原子爆弾を落として広島と長崎で一般市民数十万人を大量虐殺し日本は米国に負けた。

2度目は1990年1月、米国の投機筋が、そのころ日本ではまだ全く知られてなかった裁定取引という手法を使い、日本の株価をドンドン下げた。

また、同時にアングロサクソン系の金融機関が中心になってBIS規制を世界に導入させ、日本の銀行の弱みを徹底的に叩いた。

これに結果的に日銀の公定歩合引き上げや金融引き締め(総量規制)などの日本のバブル退治が重なり、湾岸戦争などもあって日本のバブルは弾けた。

米国の投機筋の裁定取引と国際市場でのBIS規制が無ければ、まだしばらくはバブルが続いたと思われ、このアングロサクソンによる攻撃はその後の日本の失われた30年に続くことになる。

この間、バブルが弾けどのくらいの日本人が自殺しただろうか。

米国は今のロシアを批判できる資格があるのか?とつくづく思う次第である。

バブルの崩壊にはいろんな説や要因があるとは思うが、米国による裁定取引が3万8千円を超えてた日本の株価を下げさせる原因になったことは間違いない。また、BIS規制が総量規制を導入させ、銀行に一気に貸し渋り、貸し剥がしを起こさせた。

こうやって日本は2度米国に負けたのである。

■自信を失った日本

日本は2度も米国との闘いに負けてしまい、すっかり自信を失った。そこに世界でも類をみない少子高齢化が長期的に日本経済にボディブローのように悪影響を及ぼしている。徐々に徐々に日本経済を虫食んでいるのだ。

高齢化は、日本の財政を少しずつ圧迫していく。高齢者か増えれば、社会保障費が増え、若者に対する政策予算は減らされる。当然、国債の問題もあり、財政出動はやりにくくなる。

また、同時に高齢者は自分がいつ死ぬか分からないから財布の紐は硬くならざるを得ない。少子高齢化なので、人口は若者より高齢者の方が多い。そうなると、一般的に個人消費は減ることになる。

日本のGDPの約半分は個人消費が支えている。と言うことは、当然ながら徐々にGDPが減っていくと言うことになる。

こういう構造的に景気が悪くなる要素ばかりの日本は、上を向いて歩く自信を失ったのである。

■変化すべき日本の産業構造

バブル崩壊後、しばらくは銀行による金融不安が日本の経済を冷やしていたが、その後、製造業にも経営危機が及んだ。

米国は日本を叩き、日本が弱ってる間にインターネットやソフトウェアを中心とした産業を花咲かせた。国の支援もあり、Windowsは世界に普及した。その後、GAFAと呼ばれる企業が台頭しIT産業が製造業に経って変わった。

日本はそれまでの総花的な製造業の企業のあり方が崩れ落ちた。その後、自力で選択と集中をやり切った企業は生き残ったが、そうで無い企業は買収されるか東芝に代表されるように未だにフラフラしてる。

また、自動車産業も気候変動というお題目の下で、内燃機関を捨て電気自動車に完全にシフトするように仕組まれた。

ホンダはハッキリと電気自動車に会社全体でシフトし始めた。日産もゴーンさん問題がまだ尾を引いてはいるが、電気自動車にシフトしてる。トヨタも遅ればせながら、電気自動車を中心とした製品開発にシフトを始めた。

電気自動車は、内燃機関と比べて参入障壁がかなり低く、ソニーに代表されるように異業種からの参入が起こる。そうなると、今まで以上に競争が激しくなり、内燃機関が培ってきた系列、下請けという仕組みが負の遺産となってしまう。

ちなみに、噂されているアップルカーは私も非常に関心があります(笑)

この様に考えると、日本の製造業はその産業構造をパラダイムシフトしなければ、今後も生き残っていくことはできない。

同時に新しい産業も育てていく必要がある。

日本の東側には、広大な海がある。実は、地球の自転の関係で東側に広大な海があるということは、宇宙開発産業にとって、非常に有利に働く。その理由は是非ご自身で調べて頂きたい。無限の可能性がある事を考えてみても、宇宙開発産業の育成は日本は是非ともやるべきだ。

また、バイオテクノロジー産業も育てるべきだろう。mRNAワクチンは、米国に先行されてしまったが、日本の場合は環境と組み合わせたバイオテクノロジー産業が望ましい。環境と組み合わせたバイオテクノロジー産業は、日本が一歩リードしている。株式会社ユーグレナに代表されるように環境とバイオテクノロジーを組み合わせた産業は日本が強い。

もう一つ成長分野としては、人型ロボットの産業育成が良いだろう。目指すは四次元ポケットの無いドラえもんだ。万能の人型ロボットが居れば、家事や買い物をやってくれたり、介護などもやってくれるだろう。産業ロボットは、日本は世界でも1~2位を争う競争力があるが、産業ロボットと共に世界で闘える人型ロボットを開発するべきだ。応用できる分野は限りなく広く、宇宙開発産業、バイオテクノロジー産業と共にポテンシャルがかなりある産業だ。

この様にしてこの世にはまだ無い製品やサービスを開発して提供する環境を政府は創り出していくべきだし、新しい産業に雇用も移っていくことによって、付加価値の高い仕事をし、賃金を上げていく事ができるだろう。

■結論

日本は米国に2回負けた。

しかし、2回負けても又立ち上がるのが日本人だ。新しい時代を創り出していく気概を日本人は持ち、政府はそれを実現させるべく環境を創っていくべきだ。

日本人が再度立ち上がるために、私が総理大臣なら、1人あたりGDPと国民幸福度を世界一にする目標を掲げるだろう。この話はこのブログではテーマからズレてしまうので、また機会があればどこかで書きたいと思う。

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