聴覚過敏日記① リクルートメント現象・聴覚補充現象と戦う
以前、別のアカウントにて、耳の疾患にかかっている事を書きました。
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正確な診断名はつかないと言われたのですが、頭の中の蝸牛(かたつむり)に障害が起きているらしく、リクルートメント現象・聴覚補充現象などと呼ばれるようです。
端的にいうと、TVの音、生活音や人の声にいたるまで、音が脳に響く感じで聴覚過敏になり、不快な状態になるものです。
大半の人は興味がないでしょうが、同じように苦しまれている方もいらっしゃるかもしれないので、今後、この病気の経過を書いていこうと思います。
メインの介護士アカウントでなく、この2ndアカウントなら日記のように使っていけるかと…。
発症〜しばらくの経過
今から1年半くらい前・・・2022年の夏でした。
ふと、いつものようにTVでYouTubeを観たりゲームをやっていたのですが、やけに音が大きく聴こえるなと感じました。しかも音がとても不快に・・・。
その前日まで何もありませんでした。本当にある夜、突然、そういうことがあったという感じです。
あまり気に留めてもいなかったのですが、翌日、TVでゲーム(エルデンリング)をやっていたら、キャラクターが画面で動くたびにカメラが揺れ、これまた不快になる現象がおきたのです。
今までゲームで3D酔いとかそういうものは体験したこともなく、耳の症状とあわせて
「まぁ、疲れているのかな・・・」
・・・と、これまたあまり気にしませんでした。
ソファーに座ったり寝転んだりしながら、TVでYouTubeやゲームを楽しむのが日課だったのですが、音量を下げていけば良いと思ったのです。
しかし数日、1ヶ月、2ヶ月と時が経っても、いっこうに治る様子もなく、それが日常化していきました。
さらに、TVのスピーカーから出る音だけでなく、水道から水が出る「シャーッ!」という音や、洗い物をする時などに食器どうしがぶつかって発せられる音も不快に聴こえるようになりました。
耳から入った音が、脳に伝わって振動する感じです。
2022年の12月頃です。
そろそろ生活に支障がある・・・と感じ始めたので、医師に相談することにしました。
ちょうどその時は内科にかかって定期的に薬をもらっていたのですが、先生いわく、
「あまり気にする必要はないよ、ストレスじゃないですか?」
・・・と言われ、とくに何も対策はうたれませんでした。
しかし何もせず時間が解決してくれるわけでもありません。
今度は別の脳神経科を受診し、同じように相談しました。
しかしそこでも、
「年齢とともにそういう事はあります。気にし過ぎだと思います」
・・・と言われていましました。
その病院は友人から紹介を受け、地域でも評判のお医者さんだったのですが、結局治療をしないばかりか、こちらの話に真剣に耳を傾けてくれなかったので、二度と行くことはありませんでした。
そこから地域の耳鼻咽頭科、脳神神経科などを受診し続けてましたが、結局、何も解決せず。
どのお医者さんも忙しいとは思いますが、そもそもこちらの悩みに真剣に話を聴いてくださることもなかったという感じです。
↑の記事で書いた通りですが、私はサービス業として、これら反面教師から学び、お客様の悩みをしっかり聴いて理解・解決につとめようという気持ちになりましたね。
症状の特定・服薬開始
2023年の暮れに地元に戻り、そこで新たに耳鼻咽頭科を受診しました。
残念ながらそこでも何も解決しませんでしたが、私の症状に詳しいお医者さんがいるとのことで、大きな病院に紹介状を書いてくださいました。
その病院が現在通院している病院です。
その先生は、耳鼻科会(?)では名のしれた名医でした。インターネットで名前を検索しても、著書などがたくさんでてきます。
今までの病院は薬を出してくれることはおろか、まともにこちらの話も聴いてくれなかったのですが、その先生はゆっくりと時間をかけ、何種類もの検査、検証をしてくださいました。
今までの先生より、圧倒的に経験・知識が豊富で、私の症状を特定してくれたのでした。
そもそも『聴覚過敏』といっても、種類や症状はたくさんあります。
最初に疑われたのが耳管狭窄症、耳管開放症でしたが、先生の検査では、いずれにも該当せず、内耳にある『蝸牛(かたつむり)』に障害を起こしているとのことでした。
聴覚過敏の症状ですが、私の場合は同じ40代よりもむしろ難聴であり、難聴ゆえに音を増幅して響かせてしまうという、聴覚補充現象・リクルートメント現象が起こっているとのことでした。
実際、この症状は正確な診断名はつかず、原因も現代医学ではよくわかっていないとのこと。
完治は難しいとはっきり言われましたが、症状を和らげるために薬を処方してくれました。
とりあえず、
・アデホス
・メコバラミン(ビタミンB12)
を飲み始めましたが、残念ながら解決するどころか、症状は悪化していきました。
私は『めまい』というものを経験したことがなかったのですが、脳がぐるんと揺れる間隔、ああこれがめまいなんだ・・・と40代で初めて体験してしまいました。
そしてちょうど一週間前からさらに薬が追加され、
現在1日3回飲んでるのは
・アデホス
・ベタヒスチン
・メコバラミン
・加味帰脾湯(かみきひとう)
の4種類です。
そしてめまいが酷い時の頓服薬として、トラベルミンも出されていますが、こちらは一度も使ったことはありません。
一週間経って、めまいは改善された気がしますが、肝心の聴覚過敏症状は全くといって改善が見られません。長く見ていくことが大切だとは思いますが、つらいですね。
いろいろな要因を考えた① 睡眠状況・運動・食生活
私のほうもただ単に薬に頼るだけでなく、生活習慣に問題はないかを考えました。睡眠・運動・食事などです。
このうち、睡眠や運動は十分にできていると感じました。
YouTubeでも散歩動画などを挙げていますが、もともとアクティブな人間なので、山登りやジョギング、ウォーキングなどは大好きなのです。週に4〜5回は30分〜1時間しっかり有酸素運動をしていたという状況でした。
睡眠に関しても、7、8時間は確保できていました。目覚ましをかけることのない生活が続いているので、目が覚めたときに起きるというストレスフリーで贅沢な睡眠ができていたと思います。
ただ、食事に関しては正直、ここ数年は偏っていたと感じます。
私は独身の男ですし、自炊はしますがだいたい一品料理が多かったりします。朝もトースト1枚ですますことが多かったですね。
食事に関しては現在、少しずつ改善する努力をしています。もともと私は実家で肉を食べることがなかったので、タンパク質は豆類や魚類・卵などからとっていました。しかしそれでも圧倒的に少ないと感じます。意識的にとる必要があると思いました。
また、めまいにはマグネシウム・鉄分が大切ということもあり、海苔やワカメなど、海藻類を毎日摂取することを目標としています。
近年は『マルチビタミン&ミネラル』や『カルシウム&マグネシウム』、『ブルーベリー』『DHA、EPA,ナットウキナーゼ』等のサプリメントを飲んでいたのですが、やはり食事でとることは大切だと反省します。
いろいろな要因を考えた② 気圧、天気、場所など
ここまで私の症状を書いてきて、ひとつ大切なことをお話していませんでしたが、
私の『聴覚過敏症状』『めまい』などの症状は、屋外で歩いていたり、運動をしている時は全く起こらないということです。
それは最初の発症である2022年夏〜現在までずっとそうです。症状に苦しめられているのは、屋内に限定されているのです。
さらにいうと、スーパーマーケットやホームセンターなど大きな建物の中でも起こりません。起こるのは、自宅や仕事で訪問するお客様宅です。
原因は定かではありませんが、密閉した空間で起こりやすい・・・というか、気圧の問題も関係しているのかなと思いました。
かといって、晴れだろうが雨だろうがは関係なく症状があります。天気はあまり関係ないということなのですね。
逆に密閉した空間であっても、車の中は大丈夫なのです。まぁ、エアコンをつけてなくても、空気の循環が室内よりも起こっているからなのでしょうか。
とにかく、家でリラックスしていたり、家事をしている時に起こりやすいのです。仕事中の9割の時間は気になりません。
ここらへんは全部自分の憶測です。次回の通院で先生に相談してみようと思います。
病気と向き合い、戦っていく
世の中にはもっと苦しんでいる人はいます。それは私が介護の仕事を20年してきているし、十分にわかっています。
私は四肢は問題なく使えるし、今もこうやってnoteを書いています。端から見たら健康そのものです。
ただ、それでも・・・すべて踏まえたうえでも・・・こう思います。
人の声までが全部脳に響いてくるこの症状を治したいと。
このアカウントで今後、経過を記録していこうと思います。もしかしたら一生治ることはないかもしれませんが、後々振り返った時、同じように苦しんでいる人の助けになれば幸いかと思います。
ではまた。
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