手を振るだけでも #19
自分たちのテーブルに戻り、
自分の消極的さにため息が出たけれど、
親友たちが励ましてくれた。
日付が回った頃、
彼たちが会計をする。
男友達が手を振って出ていく。
最後に彼が振り返って、
わたしに軽く手を振ってくれる。
不意打ちでドキッとする。
嬉しくて一気に顔が緩んだ。
窓から駐車場の方を見ていたら、
彼たちはまだ外で話しているようだった。
10分経っても、まだ、いる。
これは、話しかけに行くチャンスかな、
と思い、親友に相談した。
親友がついていくよ!
今から行こう!
と立ち上がってくれた。
わたしも立ち上がった瞬間、
彼たちは解散して帰って行った。
偶然に会うことはあっても、
なかなかゆっくり話すタイミングにはならない
わたしたち。
今じゃないのかもしれない。
でも、
なかなか行動に移せないままでは
何も状況は変わらない。
そんなに話をしたいなら、
自分からもっと行動しないと。。
それでも、
こんなにも偶然出会うことに
わたしは運命を感じていた。
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