英語学習の時間は自らつくり出すもの「英語学習2.0」岡田祥吾【Zakieigo③】
「時間こそは、最もユニークで乏しい資源である」by ピーター・ドラッガー「英語学習2.0」岡田祥吾【Zakieigo③】
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純ジャパからグローバルに活躍するビジネスパーソンを目指すYuのnoteです。
全3回の「英語学習2.0」についての記事の最終回です。
このシリーズでは、私の英語学習におけるバイブルとも呼べる一冊、「英語学習2.0」について、内容を要約しながら、見習いビジネスパーソンの私が実践できそうなポイントについて触れています。
前回は具体的な英語学習法について書いていきましたが、今回はその学習法を実践するためのモチベーション管理と時間の生み出し方についてまとめていきます。
時間戦略は、英語学習に限らずその他の学習やスポーツのトレーニングにも置き換えられるので、皆さん自身の時間を費やしたい課題に置き換えて考えてみることもよいかもしれません。
ちなみに「時間戦略」という観点では、予防医学研究者の石川善樹さんの書いた「フルライフ」という本に非常に分かりやすくまとめられていました。
「フルライフ」についてのnoteも書いておりますので是非チェックしてみてください!
1.モチベーションを持続するための3つの条件
1日2時間から3時間の学習でも毎日続けるとなると、そう簡単にできるものではありません。戦略がない状態で学習を開始すると、どこかで「まあ、いっか」と勉強をやめてしまうことになりかねません。
それを防止するためには、「人はどういう状態であれば学習を継続することができるのか?」というのを知る必要があります。
岡田さんは、モチベーションを持続するための3つの条件を提示しています。
①目標設定が適切であること
②英語学習の方法に納得していること
③成長実感があること
2.フレームワーク”SMART”
条件1・目標設定が適切であること
モチベーションを継続するために、最も大事なことが、目標設定です。
英語学習は楽なものではありません。1日2時間~3時間の英語学習は、仕事をしながら継続するのはかなりハードです。
そうなったときにも、自分にとって重要度が高い目標がしっかり設定されていれば、継続率は上がるます。
適切な目標設定をするうえで有効な、SMART というフレームワークが本書で紹介されていました。
S : Specific(具体的な)
目標設定は、曖昧にしては意味をなしません。誰が見てもわかるように「具体的な目標設定」をすることが大事です。
たとえば、「英語が話せるようになる」という目標は非常に曖昧で、「話せるようになる」の定義が明確ではありません。具体的にどのレベルで「話す」ことをイメージしているのかを設定することがポイントです。
私の場合ですと、「会社の日常的なミーティングを英語でも理解できるようになる」といったように具体的に使用する場面を想定しています。
M : Measurable(測定可能な)
「測定ができる」というのも重要な要素です。たとえば「TOEIC 900 点を取る」は、当然、測定可能で、目標設定として優れています。
A : Achievable(達成可能な)
目標が「現実的である」というのも重要です。いま、まったく英語ができない人が、「3カ月後にペラペラになる」という目標を立てても意味がありません。それよりも、「1カ月間ただよびのモリテツの講義を網羅的に見て高校受験レベルの文法をマスターする」としたほうが、現実的でモチベーションが継続しますよね。
R : Related(関連のある)
「自分の人生や価値観に沿っている」ということも大事なポイントです。
たとえば、「TOEIC なんてただのテストだからまったく意味がない」と思っている人が、「TOEIC で満点を取る」という目標を立ててもうまくいきません。自分にとって意義がある目標を設定してしましょう。
T : Time-bound(時間制約のある)
「時間的な制約」をつけることも忘れてはいけません。同じ目標でも、3カ月で達成するのか、1年で達成するのかで、やるべきことはまったく異なってきます。
3.納得感と成長実感
条件2・英語学習の方法に納得していること
次に大事になってくるのが「納得感」です。
英語学習の継続には「この学習を続ければ、絶対に英語力が伸びる!」という確信を持つということが重要です。
最近は、英語学習本も多数出版されていますし、ネットを検索すると、あらゆる英語学習法が紹介されています。その中で、最も大切なことは「自分で自分の課題をしっかり把握し、それに対応する学習法を作成する」ことです。
ブログ記事や参考のハウツーに振り回されずに自分にあった学習法を確立することが納得の醸成に繋がります。
条件3・成長実感があること
3つ目は「成長実感」です。
適切に目標設定をし、学習の方法に納得していると、一定期間はがんばれると思いますが、「成長実感」がないと、そう長くがんばりつづけることはむずかしいのが現実です。
人間は、成長していることを認識できれば、さらにがんばろう!というパワーがわいてくるものです。成長実感を得るために一番かんたんなのは、テストを受験することです。
日本人にとって最もメジャーなテストである TOEIC は、非常にすぐれたテストですし、スピーキング力を測るという目的なら、英検や VERSANT® もオススメです。こういったテストを定期的に受験することにより、ご自身の英語力を定点観測することができ、成長を可視化することができます。
また、テスト以外の方法で、成長実感を意図的に作りだすことも可能です。英語力を可能なかぎり数値化するというアイディアです。
たとえば、WPM(Words Per Minute)は、「1分間に何ワード読めるのか」というリーディングのスピード指標です。リーディングする題材の単語数と、それを読むのにかかった時間を測定し、割り算すれば求めることができます。
また、SPM(Sentences Per Minute)という指標を使えば、スピーキングの能力を数値化することも可能です。これは、「1分間に何センテンス話せるか」というスピーキングのスピード指標です。オンライン英会話をするときに自分の声を録音しておき、あとで数えれば測定できます。
以上、3つの条件を自分が満たすように意図的に仕向けていくことが重要です。この3つが常にイエスの状況を作っておけば、英語学習に挫折するということはほとんど起こらないと思います。
4.1日3時間を生み出す時間術
「仕事がかなり忙しいので、さすがに1日3時間は厳しい」
この時間の確保が一番大きな問題です。1日3時間の学習時間を作る方法について考えていきましょう。
①ゼロベースでスケジュールを考える
②起きる時間ではなく、寝る時間を決める
③スキマ時間に頼らない
時間術1・ゼロベースでスケジュールを考える
1日3時間の英語学習をしようとすると、多くの人はこのように考えます。
「朝8時に起きて、9時から仕事に行って、帰ってくるのが22 時だから、英語を勉強するなら、家に帰ってきてからの3時間かなあ……」
これは何がいけないかというと、「既存のスケジュールをベースに考えてしまっている」ことです。
まず現在の起床時間、仕事時間、食事時間などありきで、スケジュールを立ててしまっていることに問題があります。
これではほとんどの方は、「夜帰ってきてから寝るまでの間にがんばるしかないな」という結論にいきつきます。
今まで存在していなかった3時間をそのまま自分の予定に組み込むのですから、必ず無理がきます。
1日 24 時間という有限なものに、新しく3時間追加するのですから、何かを減らす必要があります。このときに、ゼロベースでスケジュールを考えるというのが有効なのです。
具体的には、下記のような質問を自分に投げかけます。
・そもそも自分は、何時間睡眠時間が必要なのか?(睡眠時間を減らすと集中力が落ちるのでオススメしません)
・何時に起きるとベストなのか?
・そうすると何時に寝るべきか?
・仕事時間は本当に今働いている分だけ必要なのか?
このような質問をすることで、英語学習の3時間だけでなく、24 時間のすべての使い方を見直すのです。そうすると、必ず優先順位の低い不必要な時間が出てくるはずです。
このようにして、とにかく、今の自分の効率性や仕事時間を固定のものであ
ると考えずにゼロベースで考えてみましょう。
時間術2・起きる時間ではなく、寝る時間を決める
ゼロベースで英語学習のスケジュールを決めると、みなさんが気づくことがあります。それは、朝に学習することが現実的であるということです。
仕事前に1~2時間の学習ができれば、英語学習を継続できる可能性がグッと高まります。また、英語学習は、トレーニング中の集中力により効率が
大きく変わってきます。その観点でも、仕事で頭が疲れている夜に英語学習をするよりは、頭がすっきりしている朝に実施するほうが適切です。
時間術3・スキマ時間に頼らない
スキマ時間を活用して、アプリを使って学習したり、単語を学習したりするだけで英語ができるようになるほど、英語学習はかんたんなものではありません。
サッカーがうまくなりたい場合に、スキマ時間のサッカー練習でうまくなろうとする人がいるでしょうか? 当然そんなはずはありません。サッカーの練習時間を一定の時間取るはずです。スキマ時間のトレーニングでうまくなるほどサッカーは甘くありません。
スキマ時間の英語学習が無駄なのかというと、そうではありません。少しの時間でも英語学習をすることにより確実に英語力は上がっていきます。ただ、劇的に能力が上がることがないということです。
スキマ時間の学習は、しっかり英語学習の時間を取ることを前提として、プラスアルファで考えましょう。
5.受験は団体戦とか言ってたよね
「英語学習2.0」に関する記事も、全3回、総計1万3000字となってしまいましたが、これにて終了です。
最後に、英語学習に関して「環境を整える」ことに重要性についてお話させてください。
岡田さんは、英語学習を継続するうえでもう1つ大事なこととして、周りの人をうまく活用するということを挙げています。 自分ひとりでは成し遂げられなくても、周りの力があれば 成し遂げられることは世の中にはたくさんあります。
私の通っていた都立高校はいわゆる自称進学公立校でしたが、よく「受験は団体戦」と教師たちは言っていました。
当時の私は、「受験するときは誰の助けも借りられないし、個人戦やろ」とか思っていました。今振り返ってみると、予備校に通わず学校に残って皆で勉強した受験までのプロセスは、充実していましたしある意味では団体戦だったのかもしれません。
私事ではありますが、コロナ自粛が続くこのGW期間は「ATSUの自習室」という勉強イベントに参加しておりました。
このイベントは、私の英語学習の師匠である英語系Youtuber・ATSUさんの自習プログラムで、とにかく本気でATSUさんと一緒に勉強・作業に取り組む時間・環境をLIVEで共有するというものです。各自が目標設定を行い、それに向けてATSUさんとリアルタイムで自習していきます。ATSUさん自身も本気で勉強・作業するし、メンバー全員で一体となってモチベーション高く勉強しています。
メンバーたちが同じ時間にオンライン上の自習室に集まり、ATSUさん、そして周りから刺激を受けながら、適度な緊張感の中で徹底的に集中して勉強·作業に打ち込むのはかなり刺激的なものです。
ひとりで淡々と行う英語学習よりも、部活のような熱気あふれる刺激的な英語学習の方が楽しいですよね。
このように、あらゆる方法で周りの力をうまく使って英語学習の継続率を上げることが可能なのです。皆さんもご自身に合った方法で、周りの力にも助けられながら、モチベーションを維持しつつ、英語学習を含め様々な勉強を継続する工夫をしてみてください!
最後までお読みいただきありがとうございました!!
See you soon✋
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