トラウマと呪縛②

前回の続き

その後学年が上がるとさすがに飽きてきたのか
その類のネタは多少落ち着いた
最もクラス替えで比較的おとなしめのクラスだったというのも影響としてはある。
何事も無く時は過ぎていった。
もう何も起こらないと油断させるほどに。
そして当時の友人2人と地元のお祭りに行くことになった。
だが当然地元なのでその場に彼女も居た。
正確には彼女の友人と2人だった。
当時の僕は所謂拗らせ系で友人2人も彼女と
居た友人も拗らせ系女子だった。
そしてこの4人はそれなりに面識があって
普段なら結構喋るような関係性だった。
その組み合わせで鉢合わせしてしまった。
僕が一番避けたいような出来事だった。
だが他の3人はそんなことも気に留めず
話し始めてしまう。その場には彼女も居てとても
気まずかった。そして耐えきれずに僕は
ちょっと出店見てくると言い残しその場を去った。そしてすぐ家に帰った。
数時間後にその拗らせ女子からメールが来ていた。「彼女嫌われてると思って落ち込んでるけど...」みたいな内容だった。
意味が分からなかったし今でもこの意味は分からない。
もっともその子はその過去のイザコザをあまり知らないから当然といえばそう。
僕はある程度事情を説明して話は終わった。
その「詰め」に2ヶ月ほどかかった。
最終的に一回は彼女とメルアドを交換し
一応一連の流れを謝罪して解決するという展開になった。

だがその数日後に彼女は僕のイザコザの主犯格と付き合ってしまった。
その事が羨ましいとかそういうものではなく、
「何故、このタイミングでお前なんだ」という感情だった。
それ以降完全に人間不信になり
せっかく手に入れた彼女のメルアドもあまり行使せず結局中学校を卒業することになる。

進学した高校は校風も合わなかった。
何より変にモテてしまった。
連絡先を聞かれることは何回もあった。
だけど僕はもうそんな感情は持てないような状態だった。
結局めんどくさくて学校を辞めて通信制高校に
代わり大学に進学することになった。

次回へ続く

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