トラブルチャンス!父子旅行のススメ
「かわいい子には旅をさせよ!」と昔から言われます。子どもが生まれてみたら、「かわいい子とは旅をしよう!」が正解でした。
娘たちが幼かった頃から、いろんなところに連れていきました。
乳幼児のときに旅行しても子どもの記憶には残っていません。長女が0歳のとき初めて飛行機にのって石垣島にいきましたが、当然ながら長女は覚えていません。
子どもの記憶には残っていなくても、写真で記録は残せます。家族旅行のアルバムをみながら思い出話をすることはできました。
さて、暦のうえでは大型連休に入りました。
GWに旅行の計画をしたものの、断念された方が多いと思います。
今年はゴールデンウィークではなく、家でゴロゴロウィークです。
旅行業界は大打撃で、観光業を営んでいらっしゃる方々の状況は深刻と思います。感染が収まって旅行を再開できる日を待ち望むばかりです。
今回ステイホームを強いられるなかで旅行の話しはちょっと・・という感じではありました。サザエさんもGWのBプランで観光したらクレームになったそうです。
三密に「密告」が加わって、四蜜になった模様。
いま、リアルな旅に出かけることはできませんが、旅行の計画をすることなら可能です。
旅は計画しているときに楽しさのピークがくる、と思ったりします。
例えば、映画『最高の人生の見つけ方』のように「死ぬまでにやりたいことリスト」で、旅してみたい場所を書き出す。行きたかった場所の写真や情報をインターネットで検索し、でかけた気分になって空想の旅をする。
空想の旅がよいのは、どこにだって行けることと、お金がかからないところですねー。バーチャルな旅は、バーチャンとも行ける。
旅行にいけなくても、紀行文を読んで著者の旅を追体験することもできます。
ここでパパにオススメしたいのは、著名人が子どものときに行なった冒険を読み、「わが子もこんな旅をするのだろうか?!」と想像すること。
ぼくの愛読書は平田オリザさんの冒険記です。16歳で世界一周自転車旅行!すごい!
僕らの世代は 、まったく飢えることを知らない世代です 。自ら飢えるということは 、本当に滑稽な 、ぜいたくではありますが 、それでも僕は 、飢えなければいけないのではないかと 、あるいは 、いっそ飢えてしまいたいと切実に思うのです
オリザ少年の文章にしびれます。いまは本当に飢えてしまいそうで、リアルに冒険です。
つづいてのオススメは、佐藤優さん『十五の夏』。高校入学前の春休みに東欧・ロシアを一人旅した旅行記です。克明な記録が綴られ、文章再現力の凄さに圧倒されます。
ほか、大人向けの旅行記では星野道夫さんの本が大好きで、星野さんに憧れてアラスカの原野にオーロラを見にいきました。BGMは星野源、宿泊先は星野リゾート。(・・後半は嘘です)
時間がたっぷりありますので、沢木耕太郎さん『深夜特急』でどっぷり旅の世界に浸ってみたい。
ぼくは海外に初めて行ったのが27歳で(社員旅行で)わりと遅めでした。本書で沢木さんも27歳で初の海外旅行だったと知り、妙に勇気づけられたのでした。
そして、感染がおさまってからの話しにはなりますが・・
パパたちには父子旅行を是非オススメします
あるとき、子育て講座に参加していたパパから「子どもがなつかなくて、すぐに『ママ〜』と言われてしまう。どうしたらよいですか?」と質問されたことがありました。
ぼくの回答は「父と子だけで旅にでるのです」。
ママがいない旅先では、子どもはパパを頼るしかありません。子どもの覚悟ができて「パパー!」と言ってくれるでしょう。
まさか旅先で、「そこのおじさーん!」とならないはず。
パパとしても、ママが一緒だとつい頼ってしまいますが、父子旅行中は全権委任状が託されます。
子どもの世話や過ごし方など、自分の責任で判断して行動に移さなければなりません。父子旅行を通して、パパ力が高まるわけです。
父子旅行に出かけると楽しいことが沢山あります。でも旅はハプニングの連続で、大変なことの方が多いです。
旅先で起こる様々な困難を乗り切るパパの姿をみて、子どもからパパへの信頼度が大幅アップします。
さらには、子どもと協力しあいながら苦難の数々を乗り越えることで、父と子の絆はかつてなく強固なものとなるでしょう。
父子旅行のあいだは、ママにひとり時間をプレゼント。旅が終わって帰宅したら、より優しい気持ちで子どもたちに接するようになります。一石二鳥です。
旅は計画どおりにいかないところが醍醐味であり、人生もまた然り。子育ても親の思惑どおりにいかないのが面白い。
トラベルにはトラブルがつきもの。予定調和なんて、つまらない。
旅先でなくてもトラブルに遭ったときは、「クイズ100人に聞きました」の関口宏さん司会口調で、こう言いましょう。
トラブル、チャーンス!
(ネタが古すぎますね・・)
最後に、ステイホームなGWにピッタリな曲。嘉門達夫兄の『家族旅行』をどうぞ。
家族旅行から帰ってくると
お母さんは必ず言うのさ
「やっぱり家が一番ね」
ほなはじめから旅行に行くな!!
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