博士がくれた膨らし粉を大好きなたこ焼きに入れて焼いた。
私の胸ははちきれんばかりに大きくなって、それから何故か博士のことが気になって仕方ない。
だけど博士と会えないまま二日が過ぎて、私の胸も私の想いも元に戻ってしまった。
きっとあれは膨らし粉なんかじゃなくて、何か特別で危険な粉だったにちがいない。
それからは、たこ焼きを焼いて食べても、何かが物足りない。
今週末は博士に会いに行って、たこ焼きのために膨らし粉をくださいって言うつもりだ。
きっと、博士の思うつぼ。
そうと分かっている私の勝ち。
5.7 博士の日、粉物の日
#小説 #博士の日 #粉物の日 #恋 #たこ焼き #JAM365 #日めくりノベル