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ロキソニン、セレコックス、ボルタレンなど:NsAIDs(非ステロイド消炎鎮痛薬)、これらが効かない理由。

頭痛や腰痛などの痛みが続くとき、ロキソニンなどの鎮痛剤を多用していませんか?ひどいときは何錠も飲んでしまったり…。 理由は、そもそもその痛みにはその薬が合っていないからなのです。痛み専門の女医が詳しくご説明しますよ。

神経痛で多いのが、腕や手だと、頚椎症性神経根症や頚椎ヘルニア、手根管症候群、胸郭出口症候群、足だと、腰椎椎間板症ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症。これらの神経痛の場合は、他の捻挫や関節痛と違って、ロキソプロフェンの効きが悪いことも少なくありません。そのような場合は神経痛に特化した薬を整形外科で処方する必要があります。

ロキソニン、セレコックス、ボルタレンなど:NsAIDs(非ステロイド消炎鎮痛薬)、これらは、いわゆる「痛み止め」として良く処方されます。炎症をおこす化学物質を増強させるプロスタグランディンという物質の産生を抑えることで炎症を鎮めます。その結果として鎮痛効果を発揮します。したがって炎症の無い痛みにはあまり効きません。「最初は効いたけどだんだん効かなくなっちゃった」は炎症が落ち着いたからです。プロスタグランディンは炎症時以外に、常時胃腸や腎臓の血流をよくしたりする作用のものが存在します。ロキソニンなどではそれらも抑えてしまうので胃腸や腎臓が障害されるのです。逆に言うとこの薬以外の痛み止めでは「胃が痛くなる」ことはあまりありません。


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