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Speeeのインターンをのぞいてみた #Matzさんトークセッション

どうも!うめちゃんです!
先日お邪魔したSpeeeさんのインターンにまたまた行ってまいりました。

今回は、ななななんと!!!
かの有名なRuby言語の開発者でもあるMatzさんこと松本さんと、SpeeeのVPoEの大場さんとのトークセッション。大場さんは、Rubyの出会いで人生が一転したと言うほど、RubyのOSS活動との関わりが深く、松本さんとの親交もあるそうなんです。
と言うことで、こんな貴重な機会はめったにないぞ!と思い上京を決意✨


Ruby開発者 Matzさん×Speee VPoE 大場さん

18時になり、オンライントーク会場のセッティングが完了し、スクリーンや音声キャッチのためのマイク設営も完璧な状態でスタート。

mruby JRubyは、Rubyの仲間?

まず最初にマッツさんと大場さんの自己紹介パート。

マッツさんのことはググれば詳細情報が出てくると思いますが、Rubyを開発し、2012年頃からはmrubyの開発にも携わっていらしゃるそうです。

一方、大場さんはRubyのOSS活動に参画してこられ、現在もJRubyにコントリビュートしているそうです。

いやはや、早速知らないワードが登場しました。

mruby は、組み込みシステム向けの軽量なRuby言語処理系らしく、Ruby は、RubyインタプリタのJavaによる実装なんですって!
すごい!今日もまたひとつ賢くなりました♪♪

Rubyを作ったきっかけは?

どのトークイベントに出ても聞かれる定番だと思いますが、改めて開発の経緯をお話しくださいました。
お話を聞く中で最も印象に残ったのが、「自分の作ったソフトウエアが自分の名刺代わりになる」というお言葉です。

エンジニアをやっていると、どうしてもクライアント依存になりがちで、言われた通りの仕様に実装し、納品し、保守し、システムの寿命がきたら新たに開発をするITライフサイクルにハマりがちだけど、エンジニアとして言われたことだけをやるのではなく、自分で考えてソフト開発をするのもいいなと思い、開発を始めたんだそうです。

言語を開発し、世の中に浸透していくことは本当にすごいことではありますが、開発当初はそんなことは想定してなくて、やりたいことやあったらいいなと思うことをただただ作っていたそうです。

30年以上メンテナンスし続けることができた秘訣

Rubyは1993年に生まれ、1995年に発表されました。以来30年以上にわたり多くのITシステム、WEBアプリケーションに使われてきています。

大学の課題での開発はその場限りの傾向が強いが、仕事では複数人で開発を進め、完成後の機能追加やバグ修正などを行なっていきます。多くのアプリケーションは何十年と長続きはしないのですが、なぜRuby言語は今もなお進化を続けているのでしょうか。

Rubyの開発は、最初はもちろんMatzさんひとりでやっていて、しばらくすると手伝ってくれる人が現れて少人数のチームとなり、その後コミュニティベースでの開発フェーズに発展しました。フェーズによって開発手法は全く違うけれど、フェーズ移行がゆっくりだったのがラッキーだったそうです。

ユーザーが少人数だと仕様変更がしやすいけど、何百人が使うようになると非互換性が発生するためデザイン上での失敗が許されなくなります。現在はユーザーがかなり多いので、生き延びることが最大のテーマ。何も変化させないと言う選択肢もあるが、それはよくない。応援してくれる企業や人がいるからこそ継続できているのだと、松本さんはおっしゃいます。

サメやマグロみたいに泳ぎ続け、【変化し続けること】大事なんだと。そして、その変化の対応できるアーキテクチャや、育てやすくするために技術が生かされていくのだとおっしゃっていました。

言語の開発は、非常に子育てに似ているなと感じました。子育ては否応なく変化に遭遇しますが、その変化に伴って自分自身が変化していく必要があり、日々アップデートされていく教育理論やしつけ理論を子育てに活用していく必要性が高いのだなと。
子や親の変化の先には、自我の確立や変化する社会への適用と活躍など人生を豊かにすることにつながっていくんだなと思います。

Rubyの展望

Rubyの実装は、バグがあると人命に関わる航空機や原発とは違い、いろんなチャレンジができる環境にあります。

2015年のRuby Kaigiにて「Ruby2.0より3倍速くする」という目標を掲げたそうです。その場にとどまりたいなら全速力で走らなければならないと思っているので、社会がRubyに期待しなくなっていることに危機感を抱き、3倍良くするスローガンを掲げたんだそうです。

3倍というのは目安でしかなく達成は難しいかなと思っていたが、言わなければ何も変わらないと思った、具体的なアイディアはそれから考えていったそうで、でもその後コミュニティの中から様々な提案が飛び交ったので、やっぱ言ってよかったと思われたそうです。

そんな松本さんのお話を聞いた大場さんが、SpeeeのDX事業部における「イエウール」というサービスがあるんですが、イエウールも立ち上げ5年目にやり切った感があり次の手を考えられない時期があったが、デモクラシーやプロジェクトごとのミッション・ビジョンを掲げて乗り切ったエピソードをお話しくださいました。

言語の開発とプロダクト開発は似ているんだなと感じましたし、何かを生み出し育てていくことの共通項は似ているのだなと再認識させられました。

締切を信じていない!?

松本さんの話でちょっと会場がざわついた話をしますw
それは「自分は締切を信じていないんだよね〜」というΣ(・□・;)

たいていの日本人は締切を大事にするし、守って当たり前、守れない奴はダメだ的な価値観を持っていると思うので、その発言に対して興味津々になっちゃいました。

松本さん的には、締切はモチベーションにはうまく作用するが、それによっていいプロダクトができる保証は何もないんだそうです。

んまぁ、そう言われるとそうなんだけど、そして松本さんがそういうならばそうなんだろうけど、”信じていない”という表現がなんとも面白いですね。
何を正義と思うかは本当に人依存ですが、断言しないあたりが超好感を抱きました♪

まとめ

  • OSS活動とプロダクト開発には共有点が多い

  • 開発フェーズによって課題が異なる

  • 変化に対応できることが大事

Matzさんは、これからもエンジニアの効率につながる活動を続けていきたいと意気揚々に語っていました。

やりたいことがあり、その成果もちゃんと出ていて、継続している方は世の中にほんのわずかでしかないと思いますが、そのわずかな方から直接話を聞くことができ、直接質問を投げかけることができるSpeeeインターンはマジですごいなと思います。

いちエンジニアとしてはもちろん学びになることが多いと思いますし、いち人間?社会人としても考えさせられることがたくさんありました。
インターンシップを通して、スキル習得することが第一目的だとしても、そもそも「働くとは?」を考える機会を提供してくれるのは、心からインターン生に期待している証拠ですし、学生への応援するスタンスがあるからなんだなと思ってます。

おまけ

今回、まさかのまさかでうめちゃんチルドレンの社会見学をさせていただきました!!!Speeeの皆様、温かく迎えてくださりありがとうございました!!

「子ども連れてってもいいですか?」というお願いに二つ返事で「ぜひ!!」と言ってくださいました✨
当日は、オフィスを案内してくれたり、

マイク触らせてくれたり

本当に感謝しかありません!!!

オフィス内の自販機でパンを購入させていただき、フリードリンクスペースの牛乳もいただきました。

しまいには大場さんに「なぜエンジニアなろうとおもったんですか?」「今の将来の夢はなんですか?」「どうしたらタイピングが早くなりますか」などの質問をさせていただいちゃいました。

大場さん、、やさしす。。。。💓

以上、インターン4日目レポでした!

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