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香山リカさんと千葉麗子さんの功績がきちんと評価されて欲しい。

オタクの真の氷河期は1990年前後。アニメやゲーム好きは犯罪者予備軍でした。そんな中、若い女性でありながら積極的に発言していた方がいました。香山リカさん千葉麗子さんです。お二人の功績はとても大きい。女性がゲームやアニメを語れる土壌を作った偉大なる先駆者です。
 
しかし世間では二人の功績はスルーされています。もっと評価されてもいいのではと。

香山リカさんがファミ通で連載していた「尻に目薬 目に座薬」。そこで香山さんは「学校に行けず買い物すらできない子供でも、ゲームの中では買い物ができる」点に着目しました。現実世界では外に出れない子供でも、ドラクエやFFでは買い物ができて冒険もできる。ゲームを通して表情が明るくなり友達も作れる。子供にとってゲームは癒やしの側面もある、と。精神科医としてゲームセラピーの有効性にいち早く気づいていました。
 
90年前後は「ひきこもり」という言葉すらなく、TVゲームへのバッシングも凄まじかったです。学校にも行かず家でゲームをする子供は、許されざる存在でした。そんな中、香山さんは「ゲームには良い面もある。適切にプレイすればメンタルケアに役立つ。ゲームを通して友人も作れる」を精神科医として主張。90年前後にこの発想はなかなか持てません。当時「若い女性がゲームをする」こと自体世間から白い目で見られていました。逆風の中、香山さんは堂々と「ゲームの良い面」を主張したのです。
 
千葉麗子さんは全ての始まりです。アイドルでありながらアニメやゲーム好きを公言し「電脳アイドル」として活躍しました。今でこそオタクを公言する若い女性は多いですが、90年前後はとても勇気のいることでした。
 
笑っていいとも「テレフォンショッキング」に出演したときのこと。千葉さんは好きなゲーム機をあげていきます。ファミコン、ネオジオ、メガドラ。すると客席はドンビキして「オタク…」「きつい…」と辛辣な言葉を投げました。90年前後オタクの地位はそれほど低かったのです。世間の認知は犯罪者と同義で、大人がアニメやゲームを語るのは憚られました。そんな中、千葉さんは「女性アイドル」の立ち位置で堂々とアニメやゲーム好きを公言しました。女性がオタクを語れる道を切り開いたのです。
 
香山リカさんと千葉麗子さんは偉大な先駆者です。オタク氷河期の1990年前後に堂々とアニメやゲームを語り、女性がオタクを語れる土壌を作りました。しかし世間の認知は低いです。そこでお願いなのですが、お二人で本を出したり対談したり、80年~90年を語る活動をして頂けないでしょうか?90年前後のサブカルチャーを思いっきり語って頂き、後世に伝えて頂ければうれしいです!

*2chとは関係の薄い話題ですが、今後もサブカルやオタクカルチャー全般のことも書いていこうと思います!

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